知らないこと
匂いはもう思い出せないけれど、似たようなのを見るたびに、まさよの事を思い出す。もう6年以上前になるのか、早いな。
二週間前、その「まさよさん」ご本人の訃報があり、お葬式に行ってきた。よくある話で「朝会ったときは普段と変わらなかったのに、突然自宅で倒れてそのまま息を引き取った」そうだ。お別れのとき、棺桶に横たわる故人にお花を添えるために近づくと、一瞬だけそこにかすかに犬のまさよが居たような気がしたけど、迎えにきたんだろうか。
そしして昨日は、亡くなったまさよさんのご主人が亡くなり、お通夜に行ってきた。ただしこれは単なる偶然ではなく、まさよさんが亡くなる随分前からご主人が闘病しててすでに意識の無いとこへ、この日が来たということだろう。
悲しみに暮れる家族に掛ける言葉など知らないので、ペコリと頭をさげて焼香して斎場を後にしつつ、妙な事を思った。
そうか、お互いに悲しまずに死ねる事って可能なんだと。
まさよさんが亡くなったとき、ご主人はすでに意識が無いので亡くなったことを知らない。ご主人が亡くなったときは、悲しむべきまさよさんはすでにそこにはいない。今頃、ソラの高いところで二人と一匹はてくてく散歩でもしているといいな。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
ワンちゃんのまさよ。
こうして想いを馳せてくれるお兄さんがいて幸せやね、まさよ。
「高いところで二人と一匹がてくてく散歩」の画を私も描いています。
ご夫婦お二人のご冥福をお祈り致します。
投稿: ぺろんぱ | 2019/04/16 21:03
きっとそれが一番の相手への思いやりの形なのかも。
リンクの記事に飛んでみたら、ワンちゃんまさよへの哀悼であふれてました。
ご夫婦お二人のご冥福をお祈り致します。
投稿: がりお | 2019/04/17 20:50
●ぺろんぱねーさん、コメントありがとうございます。最近、中型以上の犬飼うおうち、めっきり減りましたね。住宅事情とかペットを飼う意識とか変わってきたんでしょうかね。犬と寄り添う映画ちょっと探してみようかな。
●がりおあにき、こんにちわ。まさよの匂いはまさに生きてる証そのものでした。あの世で再開できればうれしいです(あとXX年後かな????)
投稿: ロラおとこ | 2019/04/26 19:22