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2019/01/08

西天狗、東天狗

年末年始の山行日記を。

奇跡の十連休。遊ばない手は無い。金?絶望の中でもぎとったサラリーだ、1円残らず使ってしまえ!自分でもやけくそなのかどうなのか分からん中、天気の心配だけを胸にスタート。

12月28日
有料山岳天気予報は「登山に適さない」という連絡をよこしたが、ひとまず麓まで行く。
温泉施設併設の某道の駅にて車中泊。
Vol

車の中で鍋の煮炊きは何度やってもそーとー緊張する。全ての窓にアルミ箔を張って毛布を敷き、冬用シュラフnくるまっても寒くて何度も目が覚めた。この夜の外気温マイナス5度。

翌29日
下界は快晴なんだけど、見上げる八ヶ岳の頂上付近はすべて雲の中という。
”トレーニングだと思ってテント場まで歩こう”という小池さんの以外な提案に少し戸惑いながらあとをついていった。

1kuroyuri

夏冬合わせて過去何度かここへ来てテン泊したけどこんなに閑散としているのは初めてかも。
偵察目的で来たので、ハナからピッケルやアイゼンは車に置いてきた。なので、小屋でメシくって引き変えそうと800円のカレーを食う。けっこう美味いが、添えられてたコップの水(雪を溶かしたもの)が美味くなかった。

このまま手ぶらでは帰れんので、車中泊場所を探して茅野市内の思い当たる場所をウロウロするものの、結局はこっち方面来たときは定宿にしている一泊素泊まり2,300円/人の宿へ。

Mahorobamesi
始めて泊まったときは、その値段の安さに腰が引けてしまって恐る恐るという感じだったが、室内の掃除は行き届いているわ、最高に寝心地のええ清潔な布団だわ、電子レンジは3台もあるわ、便所は全て和式だわ、文句のつけようがない。徒歩2分のとこにスンバラシイ温泉施設もあるし。

で、自炊して泥酔して寝る。

翌30日
Irikasayama

我が家にとっての”ミクラス” ”ウィンダム” ”アギラ”(まぁ、セブンが困ったときはとりあえず出しとけ、みたいなそんな山)級の「入笠山」に登ってみた。風が強いばかりで雪が全然無い。けど、南北アルプス、中央アルプス、雲で見え隠れする八ヶ岳、富士山とオールキャストで見えたので満足。で、

ひとまず帰阪。

三日後、再び高速飛ばして茅野へおりたつ。
年明け1月3日のこと。たった三日前からこの日までの間に”恐ろしいほど”雪が増えてた。スタッドレスタイヤでも油断するとABS効きまくり。先日の下見のときに「無理してテント泊せんでもええやろ」と結論出てたので、初日のゴールは

Takamiishigoya

高見石小屋。素泊まり4,500円/人(暖房費込)。ランプの灯りとマキストーブの暖房しかない。屋根裏の大部屋で50人ほどがひしめきあって布団を敷く、なかなかに硬派な小屋だった。

Takamiishigoyawc

トイレ便所は外のみ。手洗いは当然「雪」で。真夜中に長靴借りて氷点下15度の中しっこ行くのは、軽く命がけ。しゃがんだ途端滑って便器に顔面からダイブ、、、の危険をはらむ。
ちなみに、半分以上の人が素泊まり自炊だった。水は雨水を1リットル50円で買う。

1月4日
待ちに待った晴天、うっとおしいほど巨大に覆いかぶさってくるオリオン座の下を出発。

Tengukaisei2samui

防寒テムレスの中の指はすでに感覚が無いほど冷たく。睫毛もどんどん凍ってゆく。それでも心は熱く燃えたぎる、、、か。樹林のむこうに槍穂高、鹿島槍、五竜岳、白馬、朝日、かすかに日本海が見える。佐久の町の向こうには、黒斑山のそのむこうまで。甲斐駒、仙丈ケ岳、鋸岳、なんかもう首がねじ切れる!ちゅうくらい何度も何度も日本の屋根を目に焼き付けた。

Tengu
風速10メートル足らずの穏やかな中、東天狗~西天狗、念願の往復が叶った。

Tengukudarikoikesan

西天狗岳からの下りは、まっさかさまに野辺山へ落ちていくような。

Tengukaisei
何度も振り返り、何度も立ち止まり、下山。いい山だったな。

で、このままでは終わらず。山頂に立った時に、反対側にある乗鞍がこっちにおいでと呼んでいるような気がしたので、

Norikura

下山後、乗鞍高原へ。(あほだ)
ここでも格安の民宿へ。しかし、自分も小池さんも晩飯に出してくださった馬刺しが苦手。ま、酒と山菜と温泉があればよし。
翌日も結局雪降りやまず登頂は断念、けど充実の冬休みだった。

人間取り戻せた。

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コメント

入笠山の山頂は行ったことないが富士見パノラマには何度行ったか。
転けて肩の端が小さく亀裂骨折。

走っているみんなを待って一日中駐車場で缶ビール片手に八ヶ岳眺めていたのを思い出します。

山頂一度行きたい

投稿: ひでりん | 2019/01/08 12:52

●ひでりんアニキ、夏のMTB、冬のスキー・スノボ、ペットOKのゴンドラ、花満載の湿原、遊びにきた人すべてに優しい気がしますね、富士見。山頂は静かなええとこでしたよ。

投稿: ロラおとこ | 2019/01/08 13:38

東天狗~西天狗、念願の往復が叶って良かったですね!
また、充実の冬期休暇が羨ましい限りです。
東天狗を断念したのが懐かしいな、またご一緒したいです。

投稿: uechicchi | 2019/01/08 14:49

あにき!
初春の碧空に心洗われてますぜぃ。
ありがとうございます。

投稿: bfz | 2019/01/08 18:45

アニキ最高の天候の中を登頂されたんですね!
私は年末年始とも靄の中でした。
しかし、-15℃はひるむなぁ。。

投稿: man | 2019/01/08 18:46

ロラアニキ
素晴らしい風景見せていただき、ありがと~です

投稿: KAZZ | 2019/01/09 21:18

●uechicchi アニキ、山は今の所楽しい思いでばかりですね。またいきましょう。
●ブラジャーbfz!紺碧の空、天空マラソンで会いましょう。
●manにーさん、自分は随分寒さに弱くなってまして悲しかったです。また練習しないとねー
●KAZZアニキ、日常の小さな幸せ、休日の大人の旅、楽しみ見つけてくよくよせずにいきたいですね。

投稿: ロラお | 2019/01/14 19:39

写真が素晴らしいし、文章も一流でその上内容も優れている。あまりにも面白く勉強になるので2003年ごろから読み始めています。またコメントを書いている皆さんの気遣いにも愛情を感じますし、また上手い。私は、このブログに初めてコメントするのですが、右も左もわかりません。もしかすると失礼があるかもしれません。コメントもきっと短めが礼儀なのでしょうか? ・本ブログに登場する主な人物は、おかん、小池さん、小娘、小娘の赤ちゃんとインフルにヤラレタ婿、作者のロラ男です。ロラ男は昔は自転車乗りをしていたのですね。今は山登りで。それから小池さんはきっと奥様でしょう?
・2005年の2/26の「友との別れ」は心に沁みました。私は、振り返りをすることはとても大切なことだと考えていますが、この膨大な39×18の記録は宝物になりますね。いつも楽しみにしています。長くなりすぎました。ごめんなさい。

投稿: 監督 | 2019/02/18 01:10

●監督 さま、コメントありがとうございます。それと、随分前から読んでくださってありがとうございます。いつまで続けようかいつ辞めようか、あまり考えずに書いてきたように思います。読み返すと、最近は熱量が歳とともに下がってるのを感じます。最近はお袋の介護もテーマになってきました。そのうち、自分の介護日記になる日も遠くないです(笑。思ったことをぼんやり描き続けますけど、もしよかったらまた時々のぞいてみてくださいな。
ちなみに妻はラーメンとキリン淡麗だけで3年生きられると、自称「小池さん」を名乗ってます。

投稿: ロラお | 2019/02/26 20:21

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