御在所・本谷
ご近所の老師からお誘いがあり、久しぶりの御在所岳ハイキングへ。
最初はちょっと迷ったけどもうすぐ土曜日遊べなくなるのと、なにより、地図に載ってないいわゆるバリエイションルートだという点と、冬になるとどっぷり雪が積もって志賀の堂満ルンゼより面白くなる(つまり冬季の下見)と聞いたので参加させてもらうことに。
※メモ 自宅6:00発-登山口P8:20着 冬場は積雪多いからもう少し時間かかりそう。装備は簡易ハーネスと15mの補助ロープ、カラビナ少し
駐車場はすでに9割埋まってて危なかった。もう30分早く家を出た方がいいかも。
今も現役の古びた山小屋のとこからスタート。ここでヘルメットをかぶった初老の方にコースの情報を貰う(このあと、この人がこの日の大事なキーマンになるとは)。
直ぐに幅の広い河原に出る。そして遡行開始。
印象としては六甲・地獄谷のスケールをデカくしたようなカンジ。
美しい水の流れのナメ滝をいくつも巻く。
谷筋っていうと陽のあたらない暗いルートを想像していたが、ここ、けっこう明るくていい感じ。
ところで老師といつもコンビを組んでおられるおねーさん(御年6X歳)、ほんの数年前には二人で
燕岳~大天井~貧乏沢~北鎌尾根~槍~南岳~大キレット~奥穂~ジャンダルム~西穂~新穂高のルートを一気にテント泊で縦走している、、、、超絶とはまさにこのこと。100名山踏破の話、ネパール遠征の話、自慢げに話される印象は全く無くて、謙虚に控えめに。凄い人がいるもんだなぁと。
そうこうしていると巨大なゴルジュが。さすがにここは登れないので、巻く。しかしこのあたりからいくつもの枝のような谷筋や、絶対こっちやろ~と思う踏み跡がめったやたらにあって、マークも無いしさてどうしたもんかと三人で悩んでいたら、
登山口で道を聞いた老人(失礼)がひよっこり現れた。
(写真は滑落事故のあった場所の近く。新しいペツルのハンガーが3個設置されていた)
ふもとの町に住んでいて、御在所を庭のように歩いておられる印象。もちろん前尾根、中尾根、あらゆるクライミングゲレンデも登っておられる様子。それがなんと
80歳。
ここにも超絶の人がいた。
この人にガイドしてもらわなければ、恐らく大変な事になっていた。
つい先週もこの谷で道迷いして滑落・死者が出たそうだ。陽が暮れてヘリが飛べなかったので遺体を一晩寝かせた場所で手を合わす。岩の上では可愛そうだと、救助の方がしつらえた杉の枝葉でこしらえた安置用の場所がまだ青々していて痛ましい。
ぐんぐん高度を上げていくと、このコースのハイライト「ロープウェイの真下」に出る。乗客の驚く顔を見ながら手を振る。
そして突然ロープウェイの終着に飛び出た。さっきまでの静寂がウソのように、山頂はヒトで溢れていた。
下山は通常のハイキングコースで。
都合6時間ほどのハイキング。楽しかったし、なにより山のセンパイたちから学ぶことはまだまだ多い。
自分はいったい何歳まで登れるんだろう。
楽しくいこう。
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コメント
クライミングマスターと前尾根を登ったときの帰り道、そっちいったらたいへんやで、といわれたとこがありましたわ。ついついいきやすそうなところをいくとエラい目にあうみたいですね。
投稿: わがお | 2016/11/29 01:15
●わがお兄弟子、御在所周辺には「絶対行ったらアカン」危ない谷筋がいくつもあるらしいです。ちなみに、前尾根、人気がありすぎて週末などは2時間待ちとか。ほへ~。
投稿: ロラおとこ | 2016/11/29 17:26