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2016/02/13

冬の西穂高

初めてのトキは、ハイキングの恰好で小屋まで行ってラーメン食べて帰ってきた。
次の年は少し奮発して道具をそろえて小屋のもう少し先まで。
その次の年はもう少し練習して独標往復。
その次の次の年はテント泊で西穂高岳の頂上へ。
こうしてちょっとづつちょっとづつ行ける範囲を延ばして行って、じゃあ次は?ってなったらやっぱり厳冬期ははたしてどんな世界が待ってるんだろうか?って思ってしまって挑戦したけど、あいにく天気が悪くて手も足も出ずじまいで終わった。今思えば、その時登ってたら多分どっかで滑落してたんじゃないかな。

11日祝日に移動。本当はこの日に登れば最高の天気だったけど、自分も残業続きだったし小池さんも夜遅く出張から戻ってきて、まったく登れる体調じゃなかったので、最低限小屋まで行こうぜってことで出発。

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暖冬だといってもやっぱり標高二千を超えた場所だとラッセル状態。

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重い登山靴やアイゼンをつけて気の遠くなるような斜面をひたすら登る。汗だく。

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何度も歩いた道なのに、毎回思うのは「こんなにシンドかったか?」ってこと。歩きだしから1時間20分で小屋につく。

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最初はテントにするつもりだったのに、最低気温マイナス15度の情報にひるんでしまってこの日は小屋(素泊まり)に変更。事前に予約したのでよい場所をあてがわれるかと期待したらば、なんと大部屋が満室だと言われた。
ここまで来たらやっぱり快適に寝たいなってことでプラス3,000円出して個室に変更。つまり、一人8,600円で素泊まり個室にアップグレード。

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冬季は水がすべて有料になるので小池さんと手分けして8リットルの水を荷揚げした。水ってほんま重たいねー。

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やさしい西日のさす小屋の中。傍らのおじさんは地図を広げて居眠りしてた。

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窓のそとの赤い雲海をみながら、どんな楽しい話をしてるんだろうか。登った山の話とかこれから登りたい山の話とかそんなだろうか。

自分たちも晩飯の用意。
水といっしょにヒーヒー言いながら担ぎ上げた淡麗350ml×3本、缶チューハイ×2本、焼酎300cc、ラーメン鍋の具材一式。
暖かい小屋の中で熱い鍋をつついて酒をズビズビ飲んでたら、もう登らなくてもいいかなって気分になる。(いつも)


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となりのカップルは表から雪を何度も運んでセッセと水を作ってた。
その苦労さえもいとおしそうに。

あしたにつづく。


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