薬師沢、太郎平
10月1日:
あんまりよく眠れなかった。
部屋は清潔で広く、布団や毛布は暖か。けどやっぱり自分以外のヒトの動きとか物音とか関係あるんだろうか。
厚さ1ミリに満たないテントの心細さ、吹雪だったり雷雨だったり動物の気配だったり自転車から山に軸足が移ってまだ何年にもなってないのに、そーゆーのを差し引いてもやっぱり「気楽さ」が自分たちにあってきたのかも。
そんなこんなで標準的な山小屋の朝飯を食って食って食いまくって(米を)、隣の小池さんも必死で食べる様子が涙ぐましい。で、6時出発。
前日まで稼いだ高度を黒部川まで一気に下るという理不尽な日。しかも話に聞く劣悪な段差が一時間半も続く。
この登山道を作った労力はさぞや大変やったやろなと感謝して思う反面、
「もうちょっとどうにかならんかったんか?」というのが正直な感想。なので途中の写真は撮る余裕なし。
雑誌で見たことある小屋の姿がそこに。こんなえげつないとこに小屋立てたひと、えらい。
当然水のうつくしさはけた外れ。
小屋前のアトラクションも雑誌で見たとおりのスカスカ感あふれるもの。
借りたトイレの美しさに酔いしれる。
浅い登山歴の中で「ザ・便所」と呼びたいトイレはほとんど見なくなっているような気がする。
ブームのおかげだろうか。
ここを拠点にして毎日釣りをして過ごすというのもあるのか。自分は釣りをしないけど、楽しいだろうなぁ。
とくに目的はないけど泊まっていこうかちょっと迷った。けどまぁ、先へ。
消費した標高をまた稼ぐが、背中の荷物の重さはもうすでに気にならんぐらいこの五日間で気持ちが解放されつつあるのがわかるので、足が軽い軽い。むしろ
もう歩くこともテントで寝ることも終わる寂しさばかり。振り返ると登った山が全員見送ってくれてたりするもんでよけい
たまらんかった。
出発するとき、地図を照らし合わせても何の山やらさっぱりわからんかったのが、全部言えるようになっていた。
紅葉も最後の挨拶してくれたし。
五日前に右から行って、左から戻ってきたという。
歩行距離50キロ、累積標高4,400メートル、食べたアルファ米たくさん、出したうんこの量同じく、思い出ごっそり、また行きたい度、、、内緒。
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コメント
お疲れ様でした、アニキ
また山にタマシイ置き忘れてきたみたいっすね~
アウトドアな遊びは片付け終わって帰路についた時、もう次行きたなるところがアカンし、またエエトコですなー
投稿: kiyoshi | 2014/10/02 19:35
アニキ、おかえりなさいまし。
その木製の看板と、小屋は憧れの地ではありませんか!
更に好天ばかりのひたすら青い空に、高所でしか見れない紅葉の色!
こんな良いコンディションの時に行けるなんて日頃の行いですね。
寿命延びたに違いない!(笑)
投稿: PEANA2 | 2014/10/02 22:31
●kiyoshiアニキ、ありがとうございます。また一週間抜け殻の日々です(笑。サラリーマン失格だ、、、。
●PEANA2あにき、ありがとうございます。この看板の小屋までなら一泊二日で十分たどり着けることがわかりました。渓流釣りやろっかな、、、。
投稿: ローラーおとこ | 2014/10/06 10:21