試練と憧れ
今朝起きたら全身がむくんで顔がぱんぱんに腫れて手足には無数の虫刺され跡。目ヤニも酷い。脱水も続いており唇はかさかさで尿はまっ黄色。そして異常な空腹。
「早月尾根コース」で剱岳へ。
なぜこのコースで行こうと思ったのか自分でもうまく説明できやんが、多分有名な「カニのたてばい・よこばい」に怖気づいたんだと思う。そのかわり、延々、延々、延々、、、、。
9月6日:
必須の家事(これは外せない)をこなして車で名神~北陸自動車道・立山IC着(約6時間)
●レギュラーガソリン 160円(大阪市内某区)はまぁいいとして、立山市内が同じってちょっと驚き。
●IC出てすぐのところにある大型スーパー「新鮮市場立山インター店」の惣菜コーナーは必見。
焼鯖寿司、焼秋刀魚寿司の安くて美味いことにびっくり。
いつもなら、ここから立山駅まで行って、、、だが、この日は室堂とは無縁なのでコースの起点になる馬場島(ばんばじま)のキャンプ場まで。
テントサイトは驚愕の無料。
この美しいトイレも無料。
キャンプサイトは全面芝生。水は清潔な水道水が飲み放題(無料)。BBQ釜も無料。むろん駐車料金も「無料」。
すげえわ上市町!
どこにテントたてようかうろうろしてたら、馬場島荘(宿泊棟あり)のおっちゃんが夜中に雨になるのであそこに張るといいよと教えてくれたので、
「あそこ」に張る。
確かに夜中、滝のような雨がふったが、被害ゼロ。
ともあれ大型スーパーで仕入れてきたブツをあてに宴会を。
●馬場島荘の売店は、スーパーなドライが一本300円だったので3本ほどしばいておく。
まっ平らのコンクリートの上にマットを敷いて眠るテント泊が不快なはずもなく、アホみたいによく眠れて翌朝、
9月7日:
無料のテント場に後ろ髪ひかれつつ
登山開始。この時点では、まだ、高低差2,230メートルのコトの重大さに気付かず。
事前の情報では(ネットてほんま便利やわ~)、早月尾根は北アルプス三大急登の一つと言われているらしく、どんなもんじゃろいかい?とドキドキしたが、
情報に偽りなし。
この200メートル毎に置かれた看板にどれだけ勇気と絶望をもらったか。
荷物がなければアトラクションの一つで済ます場所も、手ごわい手ごわい。
馬場島から6時間かかって(途中ぜんぜんサボってない)早月小屋のテント場着。途中ほとんど平坦な道の記憶が無かった。むこうに見える白っぽい山は室堂。ってことは、ケーブルとバスで楽々たどり着く地点までホボ歩いたということらしい。
急登にもほどがある。
●テント場は破格の一人500円。トイレは正統派の「アンモニア臭で目が痛くなる」汲み取り式だが、不潔ではなかった。地面は砂地で水はけはいい。ペグ、効きまくり。
●水はこれが一本900円。輸送にかかる手間をおもえば高い!など言ってはいけない。
●スーパーなドライは一本600円。当然ばんばん飲む。
ばんばん買う人。
乾麺とフリーズドライの野菜を。
経験値がジョジョに上がってきたのか、標高とか歩行距離を事前に調べると、ここは生野菜担ぎ上げるの無理やなとかイケるかもとか段々学習できてきた。
今回はとーぜん、オール乾物(フリーズドライ)で。
夕方にガスが晴れると、前ツルギが見えたり
ご来光、満天の星空に興味なし我が家は
なぜだかブロッケン出現にもびくともせず。
どちらかといえば、こーゆーかんじのソラの碧さとかが好きかも。
(チラ見せっぽい剱岳も好き)
天空で間近にみる夏雲なんかも好物。
富山の町が雲で埋まるのだ。
雨ばかりで嫌になることも多いし、24時間を山の上で過ごすことは多少なりとも不便がともなうけれど、そんな中でも一瞬たりとも見逃せないシーンの連続があるから、
ここにいるのかも。
すべてがむくわれる瞬間。
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