縦走、停滞
8月5日:
前日、賑わっていたテント場が、翌朝にはこのとーり。本来われわれも5時過ぎには行動開始して黒部五郎を経て三俣蓮華近くまで行く予定だったが、
ぜんぜん雨、やまん。
薬師岳で雨中行動の情けなさを思い知ったので、予備日を使って停滞。
ぢつはここまで来て、気象予報に関する情報に注力していない。救助要請用に子供ケータイだけは(月額780円)持っているが、このために万コロちかい月額を払って(格安スマホもあるが)スマホを契約する気も無いし、
ネットで配信されている山岳気象のほとんどが平野部を参考にしたもの。
「行ってみなけりゃわからない」のが山の天気かと。
ここでええこと思いつく。
近くに福岡●●高校山岳部のテントがあった。高校山岳部なら天気図書いてるはずとおもたらビンゴ。
なにげなく聞いたら「下り坂です」と。ついでに晩飯メニューはと聞けば「ゴマ豆乳鍋でした」と聞き、驚きを隠しえないおっちゃんでした。
さすが高校生。
その高校生たちは当然のように雨の中を出ていった(あんたら凄いわ)。
広い広いテント場にポツンと残されたわれわれ二名。仕方がないので貧相な朝飯を食べつつ
ふりかけで七並べをしたり。
茶しばいたり。
丘に登ってわれわれ以外に屁タレはいるのかと観察してみたり(ごめん)。
乾燥野菜で煮びたしを作る。
冷やし中華を作る。
ニンジンを茹でる。
とまぁ、雨ですることないから食って飲んで食って飲んで。時折やんだら、テントの外に出て体操したりとかも。
そうそう、スマホは持ってないけどAMラヂヲを持っていたので毎時55分から始まるNHKニュースと天気予報が唯一の楽しみで、この日だけで10回聞いた。予報は相変わらず晴れのち曇りしかいわんのでそのたびに
「なんでやねん」と寂しく突っ込む。
周波数の合わせ方がわからん中、偶然飛騨地方の予報が入ったのでよく聴くと
「大雨警報、河川の波瀾濁流にどーたらこーたら」と。
黒部五郎の影がどんどん遠くなりつつ18:00消灯。一晩中、激しい雨。
もう慣れた。
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