JRドリーム号22:20大阪駅発。

翌朝7:00ごろJR富山駅前着。
・二階建てバスは満席。毛布と使い捨てスリッパあり。冷房がんがんなので上着必要。お茶のサービス無し。トイレはあるけど激セマ。
・三列席だがもし一人乗車の場合は必ず通路の広い側の席を取ること。でないとトイレにも行けない。
・JR京都駅から車内灯が消える。ヘッデンがあったほうが便利。
・登山用ザックはトランクに入らないので1階席後方の空きスペースへ積み上げる。
事前の天気予報通り、富山は激しい雷雨。一気にやる気なくなる。小池さんなどは「このままサンダーバードで折り返す(まじで)か」と言うほど。

・JR富山駅待合室奥に発見。かきあげそばで朝飯440円(記憶曖昧)。ただし、白エビのかきあげではなかった。
・駅周辺のコンビニは「しょぼい」の一言。大手コンビニは遠い。大阪で調達が吉。
この段階でもまだ行くかやめるか迷う迷う。なんせここから片道一人七千円近くもかけて「なんも見えませんでした」では話にならんので。しかし一方「ここまで(富山)来て手ぶらで戻る」というのも苦渋の選択。
とくに富山地方電鉄駅に掲示されている「室堂、気温10度、天候雨、視界良好」というなんともイミ不明な情報が迷いに拍車をかけるのだ。
出した結論は”立山駅までとりあえず行ってみて判断”と。

鉄分を激しくゆさぶる100039系は元京阪電車という素性のよさ。
・室堂までの切符一気購入も可能だが、途中で引き返すかもしれないのでとりあえず立山駅(1,300円)まで買う。
・車両にトイレがついてないから事前に済ませておくこと(一時間強の乗車)
・駅前にあるロッテリアだけ7:00開店。ドトールは7:30開店なので朝はちょっと使えんかも。

荒天予報なのか、トップシーズンの十分の一の人出(電鉄社員談)。ここで室堂のライブカメラを見ると「まっしろけ」。再び協議に入るが、山の天気はきまぐれで刻一刻と変わるのでまたもや「とりあえず」行くことに。
・ケーブルは事前にweb予約済。ただしweb予約切符の受け取りはいったん外に出ないとあかんので、これちょっと不便。

なんやかんや言いながらも、結局室堂に足を踏み入れてしまった。自分のセコさが荒天に優ったかたちか。
しかし一歩踏み出す踏ん切りがつかず困っている横を、なんの躊躇もなくカッパを来て歩き出すトレッカーの多いコト多いコト。なにかハッと目がさめた
”自分は山に登りに来たはず”だと。
ならばゆくだけ。

山小屋という選択肢はハナから無し。回りのテントも皆、雨を楽しむ余裕の声があちこちに。
・雷鳥沢テント場は、ちびっこ率多し!未就学児童沢山
・管理棟はテント場代の徴収とトイレと洗面だけで物品販売一切無し
・外来入浴のついでにビイルを買わねば(雷鳥沢ヒユッテにて)
・風呂は温泉がよかった。リンスインシャンプーとレモン石鹸あり。ドライヤーはあるけど無いに等しい能力のものが一台
今回の実験の一つ「タッパが最良の食器なのでは?」を検証

フリーズドライを置く。その上に熱湯をダイレクトにかけて溶かしたのち、フリーズドライの米を置けば

マーボーナス丼。持ちやすい、食べやすい、手入れが簡単。タッパ大成功。


食べ終わったタッパーにフリーズドライの卯の花投入。水で練るだけというシンプルさ。味も許容範囲かと。
晩飯は担ぎ上げた生野菜をつかったキムチ鍋っぽいもの。
・自宅からここまでホボ12時間近く移動しているので、生肉や生野菜の運搬は厳しいかもしれない

寂しかったテント場も、気が付けばテントの花が咲く。そして夕方6時、我が家の山の消灯時間。
ここからいよいよ今回の山行の一大イベント
「雷雨の中で眠れるか」を実証実験。
イナズマが光ると三秒以内に轟音がとどろくの繰り返し。カールにこだまする雷鳴の凄さといえばそらーもー(てんてんてん&てんてんてん&てんてんてん)。
雷があっちの山こっちの山に落ちる落ちる!いったいどのテントに落ちるのか、まさに
「ロシアンルーレット」状態。
そしてテントが変形するんやないのか?と思うような豪雨&豪雨&豪雨。浸水しないようにテント内の中央に荷物を集めてひたすら耐える。
雨脚が弱まると今度は雷、
雷が収まると今度は雨、

寝たのか寝てないのかよくわからんままにそれでも朝が来る。
すでに山にむかって旅立つ人もちらほら。
サラダ用パスタは朝飯になるのか?という実証実験


・ここでもタッパー大活躍。途中でなにかあったときに蓋ができるのもGOOD。
・たらこスパゲティは全く問題無し。しかし重大事件発生。「食べ飽きる」こと。ふりかけとかタバスコで味に変化を出さないとつらいことが分かったのが収穫。
・沸点が100度無い場所でも1分は1分だった。ちなみにアルデンテにしたければ45秒ぐらいかな。
天気がよければ立山三山をめぐってもう一泊の予定だったが、どーもガスの切れ方に勢いが感じられない。
男前の小屋番のにーちゃんに聞いてもちょっと難しいようなコトを行っていた。昨年11月に続いて三山縦走はまたもや持越し。ならば
歩荷錬やるぜ。

濡れたテントで重さ倍増。

雷鳥の登場に湧くオーディエンスと、それを完全スルーする小池さん。
歩荷錬のあらましとしては
雷鳥沢テント場~室堂山荘~室堂山~浄土山~一ノ越~室堂山荘~室堂ターミナル
いきなりの急登でしかも残雪で始まる。途中、男前の小屋番二人がショベルで”雪切り”をして階段を作ってくれていた。最大限の賛辞を送って(ほんまに大変な作業、危険だし)先へすすむと

親子発見。雷鳥のひよこの目が恐ろしく怖いことがわかった。
こういう出会いも山ならでこそかと。当然お互い絶対無視の鉄則はやぶるべからず。自然は自然のままで。

すっかり忘れかけていた雪を踏む感触が蘇ってきたが、日焼け対策してないのでどーなることやら。
・三山縦走も行けないワケではなかったが、軽アイゼン忘れたので回避。自信の無い行動はつつしまねばと。

名も知らぬ高山植物が。これからは国道の斜度より花の名前を沢山沢山覚えたいな。

2800メートルちょいから見る立山。
黒部ダムに続くルートも見える、薬師から黒部五郎に続くルートも見える、そこへ行くひと、そこからやってきたひと、山頂はそーゆーカンジの交差点のにぎわいだった。
・室堂ターミナルから薬師方面へ行くには、浄土山経由より一の越経由がおすすめ。距離は長くなるけど一歩一歩の落差が優しいので。

いつか黒部ダムへ、この足で。

・帰りの立山駅で発見。よく探さないと見つからないけど飲む価値大いにあり。

・電鉄富山駅地下にスーパーがあるので惣菜を買ってサンダーバードに乗る。
タイトな乗り継ぎにならないか、
バスの中で眠れるのか、
安価な食器は何がよいのか、
コンビニの有無、
スーパーの有無
18kg背負って登れるか、
行動食どうするか、
八日分の献立、
などなど。
いい山だったな。
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