連休最終日だが、普段のようになにかをしなければならないという切迫した気持ちが湧かないのは、正月休みがあとに控えているからに違いない。ともあれ、年賀状を作ったり家事をやったりは普段通りに。
小池さんは仕事関係のシンポジウムとやらに出かけてゆき、ローラーJDは時差ボケ解消のために(いつまでかかっとんねん)布団と一体化。
まず最初に向かった先は、お昼をよばれに”楽天食堂”へ。いつもながら滋味深い担担麺をアテに青島ビイルをグビルとやる。居心地が良いので根が生えそうになるのをぐっとこらえて次なる目的地は登山用品のミレーショップへ。
真紅にかがやくSaleの文字が踊っとるがな!期待させるな俺の財布の紐はそーとーに固いのだよと店に踏み込んでみたものの、やはり「SaleはSaleなり」の商品ばかり。自分の勇み足を悔やみつつこのまま手ぶらで帰るわけにもいかんので、裏手へ回ってPatagoniaも押さえておく。
が、しかし、クリスマスプレゼントを互いのステディに買い与えようとするねちょねちょしたカップルで埋め尽くされてる中、こぎたないおっちゃんに居場所は無い。それにカッパ一枚が8万円とかザラってちょっとどうなん???自分の目指すべき頂はこんなファッションビルやないと思って好日山荘に救いを求めるも、なぜかそこにもねちょねちょしたカップルが行く手を阻むのだ。
山の道具屋が今やデートスポットになっているとはな。こんなことならハジメから山にでも行っとけばよかったと。
もうこうなったら「酒」しかない。
自宅最寄駅に自転車を止め、阪神電車・杭瀬駅に降り立つ。しかしちょっとまてよ、このまま冷え切った心身にアルコホルはよくないのでは?と

銭湯へ。

マリンブロ?月変わりでイベントがあるのか、ナルホド。
引き戸を開けていきなり視界に飛び込む全身アートのおっちゃん×2人に圧倒されつつも、
丸腰でいったので番台でタオルを借りて(無料)、入浴料は380万円。
浴槽は温度高めの深いのが一つ、温度高めの浅いのが一つ、電気風呂と電気風呂繋がりのジェットバス、そしてスチームサウナ。体を洗ってマリンブロにつかれば極楽じゃー。さっきまでのねちょねちょしたカップルのことなんかどーでもええわい(どーでもええけど)っちゅう気になる。しかしマリンブロ、タイルが青いだけでほかにマリンな要素が見つからず。
このタイル、毎月張り替えるのか???
深く考えると体に悪いと思ったので気分を変えてスチームサウナへ。ん?先客が二人。次の瞬間スチームの霧の中に二人のおっちゃんが浮かび上がる。
二人とも、全身アートやん、、、。
この高温かつ閉塞された空間に全身アートのおっちゃん二人と自分だけというなんともいえん世界観。
物騒な商談の邪魔をしてはいけないと思い、
5分たたずに出る。
フト見ると、電気風呂に爺さんが4人。しかも微動だにせず。この四人にいったい何アンペアの電流が流れているのだろうかキニナル。
傍らの壁に注意書きが
「電気風呂は次の方の入浴を禁止します。心臓病・高血圧・幼児・老人」
老人、、、。
全身アートのおっちゃんの楽しそうな会話の横をとおって風呂を出る。巨大な扇風機の風が心地よい。
インベーダーゲームのテーブルの上で、一人の爺ちゃんがうまそうにポカリスエット飲んでた。
体を拭きながら入浴の注意書きを読んだりなんかする
”浴槽内での洗濯、洗髪、染色、歯磨き、うがい、おことわり”
そんなやつおったんか!?
”伝染病、性病の方の入浴おことわり”
そんなやつおらんやろ!?
てな、楽しい時間はまたたくまに過ぎ去り

酒舛へ。
流れる汗をぬぐおうともせず飲んだビイルのうまさといったらそら~も~~~~~~~。
TVで流れる競艇賞金王レースをアテに、ほかのお客さんとレース展開の指南を受ける。
なんやしらんが
「おれ、おっさんに生まれてほんまよかった」と思えた瞬間。

尼崎の街に陽がしずむのじゃ。
※小5まで自宅に風呂が無くて家族はみな銭湯に通ってました。当時は全身ペイント、半身ペイント、ペイント下書きさまざまな絵柄のおっちゃんに囲まれて、自分も親父も違和感なくまさに裸の付き合いをしたものです。
昭和50年ごろまでは傷痍(軍人)っぽいちんば(言うたらあかんのかな?)のおじいちゃんや、かたわ(言うたらあかんのかな?)のおっちゃんも横並びで石鹸かしてくれたり。
風呂屋最高。
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