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2013/11/01

赤川の鉄橋と

いろいろな事情がからみあい、”赤川鉄橋”の近所に住んでいたことがある。
特別選んだ町でもなく、ただ何となく不動産屋に紹介されて、なんとなくそのアパートに決めた。
酔って帰ると階段がたいそう堪える鉄筋の四階建て。

引っ越してすぐに仕事が嵐のようになり、アパートに帰れない日が続いた。そして今で言うパワハラも最高潮に。
最初は自転車に乗ってまぎらわせていた気持ちがある日突然プッツリ切れて、
会社へ行くのをやめた。
無断欠勤は大人げないとおもい、心療内科で診断書を書いてもらい職場に郵送。ポストの前で出そうか出すまいかうろうろしたのが情けない。

することがないので、毎日散歩に出た。幸いアパートの近くに淀川が流れていたので土手に上がってみると、鉄橋が見える。貨物列車が珍しいと思ったので近づいてみると木板をはめた歩道が線路の真横にあって、ずいぶんきわどい橋やなと。”すのこ”ほど目は粗くないが、貨物が通ると凄い風圧と振動で木板がミシミシ揺れた。
次の日から雨以外は毎日鉄橋を渡る。
機動車が永遠に続くんじゃないかと思うほどに長いコンテナ貨物を引いて走ってくるときの風が凄い。

木道に沿って立つ木製の頼りない手すりのすぐ横に鉄の塊りが轟音と共に流れてゆく。
わざわざ駅のホームに出かけてゆかなくても、自殺するならここが手っ取り早いんだろうなと、どうでもええような事をぼんやり思いながら、よく歩いた。

橋のたもとには、ラーメン屋台の基地みたいな長屋があったので、今の会社をクビになったら屋台でも引こうかと真剣に思ったこともある。
鉄橋の赤茶色と当時の自分の気持ちの色が似ていて、あまり楽しい場所ではない。

だから、二年ほど住んで引っ越して以来見ることも渡ることもなくなった。

今はときどき酷い話があるだけで、当時のような赤茶色の日は全くといっていいほど無くなった。
次はどんな橋になるんだろうか。

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コメント

ああ確か閉鎖されたんですね
人の数だけ切り取られた風景があり、人の数だけ人生がありますよね
・・って毎度毎度浅いコメント申し訳ありません

投稿: よし | 2013/11/01 17:53

こういうものこそ、残して欲しかったです。

投稿: たーさん | 2013/11/02 00:35

最後は行けなかったのですが、
ここを利用していたモノとしては、
やっぱり寂しいですよね、、、。

投稿: uechicchi | 2013/11/02 21:26

●よしあにき、楽しい気持ちでわたる人、悲しい気持ちでわたる人、ぼんやりわたる人、いったい何人が利用したんでしょうねー。
●たーさん、思いで深いものが急速に消えていくのは寂しいですね。
●uechicchiにーさん、この近所にもげきしぶの酒屋が点在!

投稿: ローラーおとこ | 2013/11/04 10:58

赤川鉄橋は、ずっと下流に住んでる小学生時代、噂を聞いて友達とひたすら上流を目指して自転車こいだStand by meの鉄橋でした。でもトンネルのような時期って誰にもありますよね。良くも悪くもいつもロングハウスのモルタル色がありました。

投稿: kiyo_g | 2013/11/05 09:28

●kiyo_gアニキ、人生の途中のトンネルってやたら長くかんじるモノやら、あっけないほど短いのやら、ありますね。あとで思えば全部過ぎ去った景色の一つかな。

投稿: ローラーおとこ | 2013/11/05 13:44

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