立山舐めるな、、、よ。
立山駅からケーブルとバスを乗り継ぎ、室堂についてみれば
この閑散さ。
~三連休中日が荒天予報だったのでそれなら土曜をアタック日と決めて、急きょ金曜退社後に富山まで移動。
自転車レースで何度も訪れた”丸岡”やら”内灘”やらのなつかしい標識をながめつつ、深夜に富山市内へ。
今やビジネスホテルの達人になってしまった小池さんと自分とでテキパキと室内をアレンジ(?)して小宴会後、この日を終える。
快晴の土曜日。
立山駅前直近の駐車場になんなく車を止める(無料)。
さすがシーズンオフだけあって、ケーブル・バスとも余裕で乗れたカンジ。
さすがに標高2,450メートルまでくるとこの景色。まだ緑を残しつつも足早に冬が近づきつつある。
陽がさすと、気温もぐんぐん上がるのか、
気温(8度)ほど寒さが感じられない。
最初の予定ではテント泊だったが、すでに管理棟は閉鎖されていたので水の確保やらトイレやら問題が多かろうと思って山小屋に変更したが、これが大正解。
10時ちょうどに”室堂山荘”イン。ここは個室が多いので有名らしいが、通された部屋がなんと10畳。壁も畳も新築か?と思えるほどの美しさ。
で、そうそうに「雄山」を目指す。少なくとも”雄山~大汝山~富士ノ折立”の立山三山をめぐり、あわよくば”別山”まで行くかという厚かましい計画。
歩き始めて早々に、テンション高いカメラマン発見。
気持ちがわかるだけに(てんてんてん)。
宇宙に向かってつきすすむカンジ。
なんの狙いも技術も知識もないけど、写真てええなと思った瞬間。ええカメラとの出会いに感謝。
”一の越”までホボコースタイム通りで到着
先月登った”槍”を不思議な気持ちで眺めた。山は、道は、ソラは、どこまでも繋がっているんだなぁと当たり前のことに震えるほど感動できるって、ほんまに幸せやのぉ~~~~。
”雄山”の神社がスグ上に見えるが、アイゼンをつけた足は思う通りに上がらず、岩もけっこうガチガチに凍りついているのでかなり慎重に。そのわりに全身から汗が噴き出たり、突風にあおられて冷えたり、なんかめまぐるしい。
ホボ無人の一等三角点とうちゃく。
実は立山駅からここまで一気にきてしまったので、若干頭痛がしていた。やっぱり三千メートルは伊達やないなぁと妙なコトを思ったり。
しかし、雪と岩の白黒の景色はなんべん見ても魂が浄化されていくわい。
ここで大きな失敗が始まっていたことに気がつかず
いつもの調子でコンロに湯を沸かしてのんきにラーメンなんぞ食べていたら、みるみるうちに体が冷えてきてびっくりした。小池さんも手先の感覚が全くないとオモロイコトを言い出す始末。登りが熱かったのでインナー手袋だけできてあわててアウターを付けたらすでに遅かったという。
※冬の高山では腰をすえて昼飯くったらアカン!
神社に参拝するものの、体の震えはとまらんし、小池さんは「指が痛い痛い」と言い続けるし、けっこう不穏な空気。
この先に延々続く尾根道を眺めながら足を踏み出したが
すでに見事な雪庇も張り出していたり、6本爪のアイゼンの限界やら、ピッケルがなければ絶対止まらんやろなという妙な自信(?)があったり、なにより自分の第六感が「いったらあかん」というのをひさびさに聞いた。
前から来たヒトに状況を聞くと、やせ尾根が凍っていてけっこうヤバかったという情報が決定打になり
撤退。
車のドアに手を挟んで骨折したにもかかわらず自力で直した小池さんですら、指の状況が深刻だと言うので、これは本格的に
撤退決定。
呼応するように雲がどんどん下がってる
晴天の山ほど素晴らしいものは無いが、崩れ始めるときの恐ろしさは言葉にならんぐらい。
一の越からキャンプ場へのショートカットで。だーれもおらん、なーんも音の無い世界。
振り返れば、さっきまでの曇天がウソのように晴れ渡っていたけど、
山ってそんなもの。
だからこそ、ヒトを引きつけてやまないのかも。
思ったとおりに登れなかったけど、
いい山だったな。
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コメント
あ~ええな~ええな~
投稿: PEANA2 | 2013/11/04 12:04
雪山の風景写真が素晴らしいです。
仕方ないけど、多分下山はいい判断だったのでしょうね。
しかし、高級民宿にも興味あります(笑
投稿: uechicchi | 2013/11/04 18:26
アニキの写真で心が洗われます
いいですねぇ
投稿: KAZZ | 2013/11/04 22:49
写真や文章から
やっぱり冬の3000mはちゃうなー、って感じが
ビシバシ伝わってきます。
投稿: わがお | 2013/11/04 23:40
マイナス10度こえると指が痛くなりますよね。
30秒も持ちませんわ。
投稿: DANGER | 2013/11/05 07:39
冬も行きたいですな~
バスターミナル前でテント張れるらしいですね。(笑)
投稿: Shallow | 2013/11/05 08:56
またまたいい山だったんですね。
恨めしい・・?羨ましいです。
ですがもう私では行けそうに無い季節、
来季ですね。
投稿: ハム | 2013/11/05 10:39
●PEANA2あにき、平日はそれこそ職場で悲しい仕打ちにばかりあっているので、山で毒抜きですわ。
●uechicchiにーさん、ぜひ”高級民宿”へご家族お揃いで!
●KAZZにーさん、焦ってます。あと何年行けるんだろうか、、、。
投稿: ローラーおとこ | 2013/11/05 10:49
●わがお兄弟子、衣装や道具に無頓着な我が家でしたが、悔い改めてみようかと、、、。
●DANGERアニキ、小屋の掲示板にも低体温で遭難者続出という文字が少なくなかったですね。安全第一。
●おじき、バスも通年営業ですかね!?
●ブラザーハム!冬山に手を出すといろいろ「ややこしい」事が起きそうなので、我が家も近場ハイキング活動展開するつもりです。
投稿: ローラーおとこ | 2013/11/05 10:53
大汝山から先に痩せ尾根があったかどうか覚えてないですわー。自分的には富士の折立からの下りまでが厳しいなぁーって印象です。
それよりも真砂岳を巻くルートに雪があるとやばいなぁーって印象でした。多分左の斜面に滑ったら止まらんなぁーと言う感じ。
でもピッケル持って一度行ってみたいですわ(笑)
投稿: さかじい | 2013/11/05 12:24
●さかじいアニキ、アイゼン・ピッケル・冬靴、、、ちょっと問題山積ですわ。
投稿: ローラーおとこ | 2013/11/05 13:50
ご両人が撤退時に『この先?・・』『ピッケル無いと危険なので・・』と話した彼は、目覚ましを掛け忘れて槍に来なかった、友人のY君です。
『六本爪のアイゼンでは 凄く怖かった』と伝えて下さいとの事でした。
富士ノ折立山頂の岩に立って下さい←超お勧めです(残雪期にでもお越し下さい) 立山を題材にした 木村監督の最終作? 松山ケンイチ、豊川悦志、葵優・・・・『春を背負って』六月封切り楽しみでーす。
投稿: | 2013/11/05 20:32
●コメントありがとうございます。富士ノ折立山頂の岩、ニードルっぽい場所でしょうか???
来シーズン楽しみです!
投稿: ローラーおとこ | 2013/11/07 07:45