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2013/10/01

槍って遠いのよ

9月29日(日)4:00前起床。途中トイレ休憩さえなく、朝まで熟睡。地面の多少のでこぼこさえ心地よい。回りのテントでもすでに何組かは出発した模様。予定ではうちも五時前には出るぞと意気込んでいたが

山のために使い捨て1dayコンタクトを買ったものの、それは極端に薄くかつ乱視用となれば装着する位置まで厳密に設定されており、暗いテントの中でヘッデンの光源をたよりにそれをすることがどれだけ困難かつ迂闊であったかを事前検証してこなかった小池さん
をハタで見ているこっちの胃がキリキリ。

山で喧嘩しているカップルを沢山見て不思議やな~と思っていたが、ナルホドと。

しかし、山で焦っても仕方ないしここはひとつ穏やかに行こうぜと思いなおしてスタート。
谷筋に陽が当たるまではヘッデンの光だけが頼り。足元も不安定なので慎重にな。

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標高二千を超えると流石に景色が変わってくる。後ろの笠ケ岳もまさに背中を押してくれるありさま。

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世話になりたくはないが、小屋の善意で設置されているもの。中身は非常食やら水やら電池やらあと簡単な医薬品。ガスにまかれて右往左往しながらこの箱に辿り着いたときの気持ちは、

わからんでもないな。初めての時をちらりと思い出した。
あれはあれで、ものすごく印象深い旅だったしな。

地面におかれた標高3000メートルの札があり、足元ばかりみていた(しんどすぎて)視線をあげると
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ついに飛騨乗越がエクトプラズマを発して、、、。

先をゆく小池さんが「うぉー!!!」とおっさん的発声で驚きの声を上げるのでなにかと思えば
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「まっとったで~遅いがな~!」と槍様が出迎えてくれた。

メモ:
槍平から槍の肩までちょうど4時間。飛騨乗越まで危ないとこ無し。大量のレンゲ畑の中をゆく(ただしこの日は枯れてたけど)。

しかし浮かれておる場合ではない。
ややこしいのはこっから。
最近ではお日柄が良いと頂上登るのに2時間待ちもザラときく。アトラクションの列にならぶようなそんなカンジか。焦る気持ちを押さえつつ、槍のテント場の間を歩くと、あれ?あれ?拍子抜けするほどテントの数が少ない。
トープシーズンなどは「テント場売り切れ」の看板がたびたび出るとか、目の前の現実に戸惑うが今はともかく槍アタックの列に並ぶのが先決じゃいと、、、

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アレ? だーれもならんどらんがな。
しかも屋上(?)には数えるほどのヒトしかおらんし。そういえば、飛騨乗越までの道すがら、大量のヒトが下山してきて不思議だったのだが(中には70名の団体もいた)、連休でない場合は金曜に上高地から入って槍沢で一泊、土曜に肩まできて頂上へ。日曜下山というスタイルが一般的なカンジ。
そして屋上のヒトもみるみるうちに下ってきているのが肉眼でハッキリわかり、これはもうチャンスチャンス、大チャンス。

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小池さんの山岳保険の受取人が自分だったなと思い出す場面もちょいちょいあったが、

10時ちょうど
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槍に還ってこれた。

富士山にも挨拶しとく
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多分いまのところ一番スキかもしれない蝶ケ岳にも挨拶しとく
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蝶から見る槍はほんまにスバラシので、またぜひ行きたいな。
そんなノンビリできるのも理由があり、この時頂上にいた生き物は

自分と小池さんだけという奇跡の貸切状態。

あるんやね~、そんなことが。
と思っていたら
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北鎌尾根からニョキリ出てきた外人さん二人。驚きと称賛以外ないわ~。みなまた乗越から2時間の仮眠だけで14時間で登ってきたよとサラリと言うのでたまげた。
装備もハイキング?と見間違えるような軽装。凄いひとが世の中にはおるもんやねー。

いつまでもいつまでも景色を眺めていたい小池さんをせかしてひとまずおりる。
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感想を聞くと、あてはまる言葉が無いと言うので同感。日記を紐解くと、新穂高にある川沿いの民宿に泊まり、部屋の窓から見えたちいさなちいさなとがった山で名前すら「聞いたことあるわー」程度だった。それがすべての始まり。

あれから5年後、よもやその場所に立ち、その場所で空気を吸い、そのトキの宿(のあるとこら辺)を見おろしている自分がいるとはな。

これやから人間やめられんよな。

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コメント

いいですねえ~。
幾多の撤退戦が報われましたネ。
オメデト-ゴザイマース!

投稿: arkibito | 2013/10/01 12:04

絶景ですねー
凄いなぁ槍ヶ岳かぁ凄いなぁ
近所の山(大文字山ですけど)登っただけでも
感動したので槍ヶ岳だと想像を絶するほどなんでしょうね
おめでとうございます

投稿: よし | 2013/10/01 13:08

二人っきりなんて!(驚)本当に槍はお二人を待っていたかのようですね。
やはり、「おめでとうさん」 でしょうかな。

投稿: ハム | 2013/10/01 14:39

●ブラザーarkibito、ありがとうございます。ちょっと姑息ではありますが「晴れたらいく!」をモットーにしたいです。
●よしアニキ、速いから偉いとか高いから凄いとかそういうのは全くカンケー無くて、今回の槍でむしろ六甲山の小さな岩山がより一層大切に思えましたよ。フトコロ具合も含めて自分の身の丈にあった旅を続けたいですわ。
●ハムにーさん、ありがとうございます。普段はバラバラ個人主義家族なので、こんなトキでもないと接点無いですわ(笑。

投稿: ロラおとこ | 2013/10/01 16:02

何度目になるんでしょうか。
しかも二人きりなんて、それが運命というもの!
ありきたりですが、おめでとうございます(^^)V

投稿: DANGER | 2013/10/01 16:37

無事にお帰りなさい~♪  (^o^)ノ

<(T◇T)>うぉぉぉぉぉ!!!
感激しました!凄すぎる~!!(≧∇≦)

お疲れさんでした。

投稿: buhi3355 | 2013/10/02 11:06

おめでとうございます!
お二人で六甲ロックガーデンへ通い始めた頃の日記がフラッシュバックして、なんか感動的でした。

投稿: kiyo_g | 2013/10/02 15:03

●DANGERあにき、幸せなことに二度目になりました。しんどかったけど、またいつか行くんだろうなぁ。。。
●buhi3355にーさん、ありがとうございます。怖い場所であることには変わりないので、いまでもドキドキ。
●ブラザーkiyo_g!お互い共通の趣味も無かったころ、コンビニの袋ぶら下げてポンポン山をぼんやり歩いてたのを思い出しました。人生は不思議だらけですね。

投稿: ロラおとこ | 2013/10/02 15:44

登頂おめでとうございます
お二人でなんて最高すぎです

投稿: KAZZ | 2013/10/02 21:58

●KAZZにーさん、登りたい山が偶然一致したダケですわ(笑。いつか別の山に行く日もあるでしょう~。

投稿: ロラおとこ | 2013/10/04 09:00

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