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2013/10/15

涸沢”だけ?”

横尾から標高差685メートルで涸沢に辿り着くが、この685メートルがなんべん来てもきつい。
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昨年の”テント1000張り”には満たないが、それでもやっぱりえげつない数に変わりなし。小屋の張り紙にも「本日は布団一枚で三人です」と。

9時ちょうどに着いたがエネルギーはすでに枯渇しており、テント建てるのがやっと。空気は薄いわ腹へって血糖値は下がってるくるわでもうフラッフラで自炊のパワーが出やんので

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涸沢ヒユッテで二度目の朝飯を。900万円のビイフカレーが全身にくまなく浸透してゆくぞ。
当初計画は、ここ(涸沢)で紅葉をアテに生中をイケるとこまでイクつもりだったが、カレーを食べていた小池さんの視線を目で追ってゆくと、なにやら穂高の方角をジ~っと凝視している。

嫌な予感がするので無視して食べていると「あそこはどうやって行くのだ?」と聞くので「歩いていくのだ」と返答してしばかれそうになるも、ひとまずその場で地図を出して吟味。
北穂は肉眼でも渋滞しているのが見えるのでパス。奥穂も恐らく同じやろなと思ったので折衷案として「涸沢岳」を提案。穂高連峰にあるのにあんまり語られないが一応3,110メートルもあるらしい(知らんかった)。

カレーを一気に片づけてテントに戻り、サブザックに最小限の荷物を入れて・・・

腕時計のちゃちな気圧計も横ばいでソラには雲一つない。
しかし、ザイテングラートの北斜面にはところどころ
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凍結している箇所があって緊張した。

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背後の常念がどんどん下に見えてくる。
苦しくとも、一歩また一歩と足を前に出せばヒトはいつか頂に辿り着くのだが、テントを出て3時間、ようやく穂高岳山荘着。そして思ったとおり
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奥穂高へのルートは大渋滞。

座りこんだらいっぺんに疲労が襲ってくるのでひたすら歩き続ける
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3,110メートルの終着で、Raphaのピンクが映えるわい。
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後方には、先週たたずんだ”槍”が。こうしてみると、人間の足の歩幅っちゅうのはほんまにちっぽけでで些細ではあるけれども
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どこへでも行ける気がしてくるから不思議やのー。

15:30、テントに戻る。靴ひもをほどくのがやっとの状態。直前に涸沢小屋でかったスーパーなドライで意識をなんとか覚醒させたが、
この日、カレーを食った30分を除く行動時間は、じつに9時間に及んだ。横尾から1500メートル登って810メートル下った計算になる。時速166メートル(水平換算?)。

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コメント

最近、山のほう絶好調じゃないですか。ええなあ~。

投稿: ハム | 2013/10/15 14:55

やっぱり、のんびりビール三昧とはいかなかったみたいですね、
でも、目の前にお山が待っているのだから仕方ないですよね(笑

投稿: uechicchi | 2013/10/15 15:05

もっとヒドイ雪が残ってるんじゃ?と思ってましたが、絶好の天気ですね。
立山の方は紅葉もう一つでした。

投稿: Shallow | 2013/10/15 15:44

⚫︎ハムあにき、自転車への焦りもあります、実は。シクロクロスどーしょー、、、。
⚫︎ウエチチあにき、登りたくなるんですよね。煙と同じだなー。
⚫︎おじき、こちらの紅葉もほぼ終わってましたのよ。前週がMAXだったようです。

投稿: ロラお | 2013/10/16 10:09

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