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2013/10/01

西鎌尾根

ソラは相変わらず快晴のままだが、頭の中はビイル雲が湧きだしてきたので宴会場、、、ってテント場ですけど、ともかくそれを目指して急降下なのだ。
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かえりは千丈乗越経由で。

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360度どこを見ても、山、山、山。黒部五郎、三俣、鷲羽、笠ケ岳あと、、、しらん山がてんこ盛り。
それにしても、風が止まるとまーったく音がしない。自分の存在さえも消えて無くなってしまいそうな静寂は凄いの一言。そして、視界に入るものの中に、人工物が何~に一つない。宇宙の中の星の一つのある一カ所のある一点に自分が砂粒の一つになっているのがほんまに実感できるな。

左右が美しく切れ落ちた西鎌尾根をつたって千丈乗越到着
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ここで背後からただならぬ足音が聞こえてきた。

自転車に乗っていたころはクライマーという人種に随分憧れた。華奢な体でギリギリまで絞った体脂肪と限界まで軽量化を施したマシンを駆り、高速で坂道を登ってゆく。それが今目の前に立っているのは、ヨレヨレのTシャツ(スマン、そう見えた)にふつうの作業ズボン、驚くべき足元は「地下足袋」をはいたズングリした青年。
普段は小屋番のバイトをしつつ、暇を見つけては槍の肩から千丈乗越まで駆け下り、また駆け上るということを繰り返していると笑いながら話してくれた。

”速い”ことへの長らくの憧れが急速に色あせてゆき反対に”強い”ことへの羨望がより明確にはっきりと、おっちゃん感じましたよこのトキ。青年は千丈乗越の道標にタッチすると笑いながら登り返していきました。

恐ろしいばかりのガレガレの、ものすごい斜度の九十九折れを、空気の薄い3000メートルを、
ダッシュで。

ここは凄い人だらけなのか???

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紅葉も見事であった。

メモ:
千丈乗越コースを登りにつかうと、終始槍が視線の中にあって楽しいのだが、かなり辛い。登りは飛騨乗越に限る。

夢のような往復8時間。テント場に戻ってみれば
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ガラ~~~~~ン。

メモ:
新穂高から槍を目指すほとんどの人は「一泊二日」行程のようだ。それも、初日は槍平泊で翌朝早く登頂してその日のうちに新穂高まで下山。ただし、槍平~槍~槍平~新穂高の長丁場になるので12時間近く歩き続ける覚悟が必要。けど、ほとんどの人がそうしているというのも事実。

しかし、たとえ最後の一張りに(テントが)なろうとも、寂しくはない。
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日清焼そばを焼くのだ。

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ピーマンのコンビイフ詰めを焼くのだ。

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ヤマザキランチパック「デミグラスハンバーグ」を焼くのだ。

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パスタを茹でるのだ。

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そしてやっぱり六時半に寝るのだ。

9月30日(月)
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朝起きたら、空の上がイワシで大量。

いい山だったな。

メモ:
かかった費用は高速代+ガス代で15,000円。宿泊費が二泊三日で2,000円(二人分)。
下山後の温泉が800円。(缶ビイルは計上せず)

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コメント

無事に登頂そして下山、お疲れ様でした。
楽しさがいやっちゅうほど伝わってきます。
来年は行って見たいです・・・

投稿: Shallow | 2013/10/01 14:23

なんか奇跡のようなガラスキ具合ですな。
こんなんやったらいってみたいかもw

投稿: わがお | 2013/10/01 15:18

●おじき、いこな。
●わがお兄弟子、兄弟子のご都合待ってますよ。絶対声かけてくださいな。

投稿: ロラおとこ | 2013/10/01 16:04

お疲れ様でした~

おかげで、新穂高~槍平~槍ヶ岳のルートのロケハンをしなくて済みそう!w

ちなみに、飛騨乗越は日本で一番標高の高い峠です!

投稿: Burd | 2013/10/02 14:09

●Burd 隊員殿、是非槍平の牧瀬理穂に会ってください!

投稿: ロラおとこ | 2013/10/02 15:48

気持よさそうな風景ですなぁ
こっちの世界もよさそうですね(体力ないけど)

投稿: KAZZ | 2013/10/02 21:56

●KAZZあにき、やはり天気がキモでしょうね。雨だったりガスにまかれてサッパリだったりと、確率的にはつらい事の方が多い気がしますね->やま。

投稿: ロラおとこ | 2013/10/04 08:59

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