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2013/07/30

ヤマノボリは危険なのです

槍ヶ岳、一勝三負。

丸二日たっても、今回の山での行動が正しかったのかそうでなかったのか、ぼーんやり。

GWに、残雪の蝶ケ岳から眺めた槍の端正な姿に胸を打たれた小池さんが、その槍にこんどは自分の手を触れてみたいというので計画してみた。
代休やらで天気次第で流動的に行く予定が、ここのところ単身赴任先での業爆続きで(小池さんが)、この週末しか行けんことになってしまった。しかし、

天気予報はみるみるうちに右肩下がり。

日曜の午前3時に大阪を出て平湯まで。そっから8:40発路線バスに乗って新穂高の歩き出しが9:20ぐらい。
登山届けを書いた遭難対策協議会の小屋に張り出された天気図も、不安要素てんこもり。

上高地から槍をめざすと「ここは心斎橋かね?」ちゅーぐらいのヒトの行列が続くが、
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こっち側はガラガラ。しかしこの林道、げっぷが出るほど長いし単調。本来はこんな緑の濃い、深い森の中を歩けることだけでも感謝せねばならんというのに、「慣れ」に甘んじてはいかんのだ。

ただただうつむいて消化試合をこなすように歩くと(山よ、すまん)
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ようやくアルプスらしき指標が。しかしいとも簡単に奥穂高と書いてあるが、こっから7時間も登るちゅう現実。
ま、今回はそっちに行かないので若干気楽。
その横の看板をみると

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へ~、途中に何本か川を横切るんか~、へ~、「注」てなんのこっちゃろ~、へ~
と他人事のように眺めていたが、このあとこの「注」がとんでもないことに。

この看板のすぐ先で、ようやく林道がおしまい。白出沢で、雨も降ってないので
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こじゃれたランチなど。やすもんの魚肉ソウセイジも焼いたらなかなかの味。現場で塩もみしたキュウリも花を添える味なのだ。こらぁたまらん。

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スタートからキッチリ4.5時間で槍平小屋に。上高地川の槍沢ヒユッテとおんなじで、水が豊富なのがよい。

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四畳半を個室として使えた。ちなみに普段はこの四畳半は6人部屋なのだ。
どうやって布団敷くねんという疑問は、、、考えたらアカン。

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テン場も広めだが、展望はどうかわからずいまい。

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小屋としてはフツーに晩飯。ポテサラかと思って食べたら、マッシュポテトだったけどここは山だから全然許せる。
翌日の出来事など予想すらできず、7時に消灯。

翌日。槍アタックに備えて
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5:30から、普段の暮らしでは考えられんほどに飯を食う。山に入ったときだけオバQ並みに食わねば、歩けなくなったらどーすんねん!?と。

ふと窓の外をみると、
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午前3時ごろ発で槍から下山してきたと思われる、高校山岳部の一団がいた。アメなので気の毒になと思うも、境遇としては同じだと気付いてこちらも準備。30分ほどスタートを遅らせて様子を見ていたら、小屋から出ていくほとんどのヒトが「上」ではなく「下」を目指していく。
ケーブルテレビから流れる天気予報も、まったく好感の持てない暗いニュースばかり。それどころか、前線がまったく動いてないやら場所によっては大きな被害が出てるやら、このあたりの北アルプス南部もかなりヤバそうな匂いがするので、ソッコー下山開始。

三年前の記憶が鮮明にヤバイ!ヤバイ!と蘇るのだ。

そうだ、確かあのときも大雨(プラス台風)の中、下山できずに山小屋を貸切&満喫するハメになったのだ、これは急がねばと来た道を必死で下れば

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気楽にわたれたこの橋が

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こんなことに。(このあと、橋が流されたそうです)

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サンドイッチをへらへら食べたこの場所も

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このとおり。悪い冗談かと思う光景。自分たちが何とかかんとか渡りきってすぐ、足場に使った岩は濁流に飲み込まれてしまい、後続のパーティーは茫然と対岸に立ちすくんでおられました。
もう、どうすることもできず、、、、。

悪夢のようなアトラクションを終えたときは、自分も小池さんも緊張強すぎたのがノドがはりつくぐらい渇いてた。
出発があと数分遅かったらとか、途中でぼやぼやしてたらとか、もう思い出してもゾットする。
「やらずに後悔するならやって後悔しよう」などという言葉があるけど、

山でそれは絶対アカンと思う。

やって後悔=イコール 遭難かと。

あとで知ったが、この日は100ミリを超える雨が降り、多くの登山道が崩壊したり橋が流出したりだと。

不思議なもんで、晴天の中登れた山も記憶に残るが、うまく登れなかった山もあとあと印象深いものだな。
無事に帰ってこられたからコソだな。
ありがとう、山。


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コメント

お疲れ様でした!

やはり、新穂高からのルートは、沢をいくつか横切るので、不安要素が満載ですね!

投稿: Burd | 2013/07/31 10:37

やっぱり谷は危険ですね。

その林道、昨年末の雪シーズン歩くつもりしてました。
天候不良で断念しましたが・・・。
天気に左右されますね、ホント。

投稿: PEANA2 | 2013/07/31 11:39

天気図の読図も訓練せんとあきませんね。
それによっては事前に中止の判断もごっつい重要ですやん。今回のアニキの行程も、場合よっては槍平の小屋で何もできずの停滞でもおかしないですよね。ほんま紙一重で下山できてよかったですね。
あにき、ほんまに無事で何よりでした。

投稿: さかじい | 2013/07/31 13:49

登頂成功より無事下山でなによりです。
私らみたいな滅多に行かない人間は、
「せっかく来たんだから」など思っては
いけませんね。

投稿: ハム | 2013/07/31 14:52

<(T◇T)>うぉぉぉぉぉ!!!

緊張感がビシビシ伝わってきます!!(≧∇≦)

よく御無事で何よりでした┗(゚д゚;)┛

投稿: buhi3355 | 2013/07/31 14:56

無事でご帰還良かったです。
もう橋直ってますね、槍平小屋オトコマエですね。

投稿: ブレインズ | 2013/07/31 16:56

無事の帰還、安心しました。
またまた、自然の脅威を実感…ナイス判断でした。

投稿: bfz | 2013/07/31 19:45

相手をなめず、謙虚に生きないかんなあと改めて思いました。

投稿: kiyo_g | 2013/07/31 23:03

もっと下流でしょうが、濁流でしたよ。。
一晩中爆音轟かせて流れてました。

投稿: man | 2013/07/31 23:09

● Burd隊員、槍沢側にはない静かさが魅力的でしたが、そのぶん野趣あふれてましたね~。
●PEANA2あにき、小屋の横に「冬季小屋」がありましたが、冬場は途中の沢が全て雪崩の巣窟になりそうで怖いかもですわ。
●さかじい にーさん、山の天気予報はほんまに難しいらしく、専門家でも予測不可能な事態みたいですね。ともあれ、外れても、予報は信じようとおもいました。
●ハムあにき、自分も「せっかくきたし」派ですよ。また行きたいな、、、。

投稿: ロラおとこ | 2013/08/01 09:08

●buhi3355 にーさん、岩からロープでぶら下がってる方が安全な気がしましたよ。土砂崩れで消失した家などみているとひとたまりもないですね。
●ブレインズあにき、お~見ました見ました小屋のブログ。頼もしいです!
●ブラジャーbfz!遠征お帰りなさい。細引きで徒渡しようとしていたグループもいましたが、多分5ミリ程度ではひとたまりもないでしょうね。
●ブラザーkiyo_g、大阪市内はほんま天災ありませんわ。太閤さんの判断凄かったなと思います。こんごも謙虚に、自然に感謝!
●manあにき、テントにお邪魔したらよかったです(笑。平湯周辺も凄い雨でしたよね。今年は晴天少なくて寂しいですね。

投稿: ロラおとこ | 2013/08/01 09:13

ホントーに無事のご帰還よかったですね。

投稿: uechichhi | 2013/08/01 09:32

●uechichhiあにき、ありがとうございます。しかし危ない局面をなんとか切り抜けて安堵したときの気持ちって、ちょっと不思議な感覚ですわ。
やばいですよね、これ。

投稿: ロラおとこ | 2013/08/01 14:34

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