ニシホダカ
とある装置を探すミッションの番外編で京都の伏見を(自家用車で)ウロウロしたのち、同じような境遇で出張中だった小池さんをその辺でピックアップしてそのまま岐阜県の平湯へ。
二人とも、民宿の玄関にスーツで乗り込む違和感には目をつむるしか。
上を見たらキリが無い。なのでネットで探した二食付き7,500円の宿だが
山菜をメインにした素朴な飯は、「飲みたい人間」にはピッタリ。逆にここへ揚げ物やらたいそうな焼き物やらが出てきても、胃袋につらいだけだったのでこれでいいのだ。ただし(※ここ注目)ビイル大瓶と熱燗2合の値段が”新地価格”なので飲み過ぎには注意が必要だ。
さらにおもしろいのは宿のおっちゃんの趣味が
鈴虫の栽培。飯を食ってる部屋でやたらに鈴虫が無くので、この季節感の無い演出はイランよな~(人工的な音だと思っていたので)と話していたら
リアルに生ものだったのでタジタジ(写真は、岐阜蝶とかいうレアもの)。これを横で演じてもらいながら飯を食って
手作りの露天風呂で星を眺めてこの日を終える。
翌日は予定通り(この日のために仕事中なんべん天気予報見たことか)狂おしいほどの快晴。
ロープウェイで2,000メートルまで一気に駆け上がると
まだら模様の西穂高軍団総出でお出迎えなど。現場にいたシニアの団体などは「よい冥途の土産になったわ~」とか言うが、自分はまだまだそっちに行く予定が無いので聞かなかったことにして、
アイゼン付けたりなんやかんや用意して
西穂山荘着。5年前(?)登山のイロハも右も左もわからんときに(今思えばなんちゅう無謀な)、ネットの情報だけを頼りにここまでたどり着いたが、あのとき上空から見下ろした上高地の景色の感動が今に繋がっていることを、改めて噛みしめる瞬間。しかも夏道で1.5hの行程が冬道だと休み休みでも1.0h。
直登の効率の良さは凄いな。
西穂山荘といえば小池さんの真骨頂
味噌ラーメンを食わずにおれん。沸点の低い場所でよくぞここまで!という味。
(ええカメラで撮りました)
自分としてはラーメン食って引き返すつもりでいたが、小池さんに火がついてしまい「イケるとこまでイク」とか男前発言が出たのでまぁそれならばと「独標」を目指してみることに。
けど、3月といってもこの現場での季節は”真冬”。気温もマイナス5度から上がらんのでどうかなと思ったが
”丸山”を超えてあともうちょっとで独標の根本にたどり着くという点で直立できないほどの風を全身に受けて身動きすらできやん状況。滑り落ちたら最後、ピッケル持ってないから止めるスベが無い。後方にはドッシリと乗鞍岳がかまえるが肉眼で楽しむ余裕もないほど。
標高2,600メートルを超えたとこでUターン。振り向けば、定休日無しで噴煙を上げる堂々とした焼岳も見える。
ここでも6本爪アイゼンの限界を感じたのとピッケルを操作できないとこの先には絶対進めない現実を思い知ったので(これホンマ)
また練習積んで戻ってこようぜということになりました。
ネットにはお手軽コースと書いてあったが、まったくそんなことはなく、ぼんやり歩いてたら「簡単に死ねるな」という世界には違いないと思いました。
それゆえヒトをひきつけてやまないのか、とも。
生きてる間に見たい景色はまだまだ続くのかと思うと、あしたの仕事もがんばれるわい。
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コメント
これなら明日からもがんばれますね!
投稿: PEANA2 | 2013/03/17 23:21
あ~、これは早急に行かねば!(笑)
投稿: Shallow | 2013/03/18 09:06
●PEANA2 あにき、カラータイマーは三日間(汗
●おじき、ピッケル欲しいぜ!
投稿: ロラお | 2013/03/18 09:43
アニキ、ピッケル持って連れてってね!
投稿: uechicchi | 2013/03/18 09:53
●uechicchi あにき、独標手前までにしようね~笑。
投稿: ロラお | 2013/03/18 10:26
何故か夏にピッケル買いますよ(笑)
投稿: さかじい | 2013/03/18 14:00
●ブラザーさかじい!買うでしょうねw
投稿: ロラお | 2013/03/18 14:06
まだ4本爪アイゼンで間に合う山しか登ったことがないのはさびしいです。
すず虫飼わんでも十分涼しいやろに??。
投稿: ハム | 2013/03/18 15:20
●ハムにーさん、鈴虫1,000匹ぐらい飼育されてました。これをみながら食べる佃煮の味といったら(汗)。
投稿: ロラお | 2013/03/18 16:12