部屋中の窓を閉めて頭から毛布被ってやっと熟睡。でもやっぱり9時起床。常夏ゆうのはイメージ先行で、ぢつは昼間の数時間が暑いだけなのよ。

この日の朝飯も野菜を全力投入。そしてマーケットで買った怪しげな粉でパンケーキを焼く。
一見フツーの粉だが、なにげに焼いてみると

ネギやら紅ショウガやらでビジュアル的にはお好み焼きとなんら遜色のないものが。

ターキーベーコンも

限界まで焼く。なぜ日本でターキーが潤沢に流通せんのか不思議でならんというくらいのうまさ。なんせ油っぽさが微塵もないので、おっさんにはもってこいの肉かと。
この日はちょっと遠足の日。途中なにかアテがあったわけでもなく、知らん道でも走ってみるかといった先には
オアフにもカメハメハの像があっちゃこっちゃにばら撒いてあるけど、生誕地はなかなかレアやなと。
しかし期待して行ったら、、、ただの野っ原やん。なので、写真は無し。

そうは言うものの一応大王の像だけはおさえとく。
サイクリングがてらこの地を訪れた人もいたようだが、

ここへ来るまで、けっこうな速さで車飛ばしても1時間以上は楽勝でかかった、しかも自販機どころか一軒の店もないというのに。こっちのサイクリストはラクダなのか?と思ったほど。こうなるともう冒険の域。
不動産屋ものぞく。

庭付きというより見渡す限りの庭がついてこのお値段ってどうなん?最寄駅まで徒歩5日ぐらい。バス停、、、、無し。以外と安くないのが現状だ。
用もないのでとっととホノカアを目指すことに。

ハウイの町から250号線をいくとこの絶景。真正面には4000メートルの山。一昨年にこの山の頂上へ行ってみたが、雲海だらけで地表がみえず、しかも新月ではなかったので見える星の数もそこそこという。しかし一番感動したのはスバル天文台をはじめとする各国の天体観測施設が日没とともに一斉に開閉式のドームゲートを開けて巨大な大砲がせり出すシーン。これはほんまに息を飲んだほどすごかった。
で、またしてもホノカア。人口2000人の町に到着。
2010年にそのたたずまいを見て絶対泊まってみたいと願い続けて、いよいよ実行に移すときがきた。

この手すりを何度夢見たことか。
我が家の旅はかなりの確率で行き当たりばったり。なので今回もあえて予約せず、空き部屋があればラッキー程度の博打に出たが

B&Bで税込家族三人8000円という驚きの安さだが、シャワーのみ、築70年の木造二階建て。
床のきしみ具合といい、隣の部屋の音のつつぬけ具合といい、もうほんま「たまらん」。

支配人兼オーナーの「アネイル」。
以前部屋を見学させてもらったときの写真を出したら、たいそう感激してくれた。
昔は4件あったが、砂糖キビ産業の斜陽とともに、ここ一軒だけになってしまった。そしてそれを手伝うべく、ホノルルから地元に戻ってきた、これからもがんばるよと彼女の言葉は優しく力強い。

このころになってようやく自分の中の”英語エンヂン”が回りだす。初日二日目あたりは相手の言う単語が全然耳に入ってこんやらこっちの発音がグダグダやわでかなりストレスを感じていたが、ようやくそれなりに。
そして高校三年間、大金突っ込んで駅前に留学させてたローラー大娘のアシストも功を奏する。やはり現役だけあって、知ってる単語とセンテンスの多さはこっちが舌を巻くほど。
オーシャンビューには違いないが

朝晩、窓の下から聞こえる牛やら豚やら犬やら猫やら鳥やらのサウンドが(てんてんてん)。
けど、部屋は最高だ。なんといっても清潔で簡素でそして歴史を感じる。
バックパッカーの真似ごとしてた時をチラーと思い出したです。
早めの夕食をとりに近所のドライブインへ

マラサダでおなじみのTEXドライブイン以外にも実はもう一軒ええとこがある。それがここ。
学校帰りの中高生のたまり場的な店。


チキンカツ定食、ロコモコ定食いずれも500円以下でしかも米の炊き加減が絶妙なのだ。
ただし夜は7時ごろに閉店するので酒のアテに買いに出るという使い方は不可能。

夜は町にたった一軒の映画館で大人480円の日本近日公開映画を鑑賞。「ボーン・レガシー」とかいうアクション映画。字幕無し吹き替え無しでセリフ全然わからんが、そこは気にしない。なんせアクション映画なので。
これが心理描写中心の映画だったらおもうとぞっとするが。
1905年創業の映画館はさすがに

そのたたずまいも痛々しいが、なんのなんのまだまだ現役ばりばり。

人口2000人足らずの町に570人収容というアンバランスが凄い。
おそらくこの町は相当に当時栄えていたということか。
映画も終わって外に出てみれば、町はすっかり眠りについてた。まだ十時過ぎやというのに。なので晩飯はホテルの部屋でボテチとバドワイザーという酷いものになったけど、このなんともいえん満たされた気持ちで腹いっぱい。
あしたも予定なし。
気のむくままにアクセル踏むのだ。
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