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2012/06/11

ユートピアでもがきくるしむ

標高1,500mに”ラボ”を設置。

この日の実験テーマは
Dsc07200
電子レンジ用のインスタントカレーピラフを食べる。
外箱の注意書きには「600ワットで5分30秒」だと!

ひつようワット数と電子の照射時間に一瞬ひるむ。

早速コンロで湯を沸かすが、標高の具合で沸点は100度を下回ると思われる。
あらかじめ添付の具材や調味料と米を混ぜておき、沸騰した湯を注ぐと間髪いれずに激しくかくはんし、
フリースの上着でつつんで蒸らす。はたしてこれだけで600ワットの電子と対等に渡り合えるのか!?

ラボの中に(外ですけど)緊張が走る。

10分ほど蒸らしてふたをあけたら
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不気味なほど、中身が静かで不安がつのる、、、。

Dsc07202
しかし一口食べてみると、あきらかに「うまい」。米も適度なふくらみ加減で、やはりカレーの功績は大きい。
たいがいのものは少々手際が悪くても”カレー味にする”とうまいというのは本当だ。

・・・

これだけで日記がおわったら、わし、何しにどこへ行っとんねん?になるのでラボの紹介。

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ユートピア避難小屋という甘いかほりのしそうな場所。

下から付近一帯を見上げると
Dsc07210
好き放題に崩落の続くおそろしい山だとあとで知った。

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実家往復のときに遠目でみるだけの「大山」に日帰りで。スタート地点がすでに標高800メートルぐらいあるので楽勝やなと思っていたが、そっから残り700メートルがまぁ~きついきつい。

メモ的に特記事項など:
大阪発6:00~大山寺スタート9:30.元谷という場所から森の中へ入った。霧の立ちこむ森の奥深く~~~~には蝋人形の館などあるはずもなく時折響くなぞの生物の鳴き声があるほかは静寂そのもの。
しかしこの森がくせもので凄い斜度を延々急登していくというシロモノ。

千メートルを超える稜線まで一気に。

前日我が家の晩飯はJDのリクエストで焼肉だった。晩飯に白ごはんを食べる習慣が自分にはないので、少しの肉類と大量の野菜だけ。これが裏目に。「持久力のひつような前日は炭水化物を充電しておけ」ということを。
カロリーなんちゃらを食べても時すでに遅し。足が上がらんのに息ばかり上がる。

稜線に出るとエゲツなく美しい景色もちらほら。ちらほらの次は写真では伝わらんが
Dsc07185
崩落現場を通過する場面もたびたび。このした、恐らく300いや400メートルはスッパリ落ちている。

稜線からまたややこしいことに低い繁みの間を縫うように道があって、中腰でないと顔面をばしばし枝ににぶつけるのでこの2時間、低い姿勢を保ちながらの歩行ほんまにつらかった。

しかし
Dsc07191
梅雨前の爽やかすぎる風に吹かれて流れゆく雲をみていると、疲れも吹き飛ぶ。

下山は”砂滑り”という土石の滑落あとを根性一発かけおりるというアトラクション。
ときおり、となりの谷筋に流れる落石で軽自動車ぐらいの岩が落ちていく音(これ、ほんますごい)が不気味に響くので、生きた心地がせんとはまさにこのこと。

よい山だった。

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コメント

いやぁ、大山は我々を待っていましたね。はよ登ってこいとばかりにw。

投稿: これしき | 2012/06/11 13:52

●これしきにーさん、ほんまほんま。手招きしているわりには追い返されそうになりましたな(汗)。次回は別ルート開拓!

投稿: ロラおとこ | 2012/06/11 14:07

いやー、ほんとしっこちびりそうな仕掛けの連発すごかったですね。
そういう意味ではコレまでに無い山だったかも。

投稿: Shallow | 2012/06/11 17:34

アニキ、お疲れ様でした。
ホンマに下向いてビビリながら歩いてばかりでしたが、
やっぱり最後は行けてよかった、でした。

投稿: uechicchi | 2012/06/11 17:50

おもろかったですわぁ~(笑)
ほんまにアドベンチャーチック満載のお山で、楽しい楽しい。
いろんな登り方、歩き方、下り方があるんやなーと、ごっつい勉強にもなったように思います。
またご一緒に!

投稿: さかじい | 2012/06/11 19:07

●あにきたち、まとめコメントごめんなさい。ぢつは「ほんまに体調悪かった」です。つねに心拍数が下がらんし、空腹やのに胃痛やったり、めったにそんなことないのになぁと。
けれど、すべて帳消しにするような圧巻の景色。
やっぱりとうめん山にココロが釘付けですわ。
ありがとうね。

投稿: ロラおとこ | 2012/06/11 22:19

軽自動車ぐらいの石が転がる・・・
見てみたいです。

投稿: PEANA2 | 2012/06/11 22:23

山は素晴らしいですね。私はなまじマウンテンバイクに乗るので自転車で登る山ばかりに行ってしまい、こういう雄大な山に行けずにいます。やっぱり苦労して自分の足で行かないとダメですね。

投稿: ぶらいあん | 2012/06/12 17:43

●PEANA2あにき、誤:軽自動車->正:洗濯機、、、ですね(汗)。岩同士がぶつかる音が谷合にこだまして、よけい迫力を醸し出しておりました。縦走路は冬季以外はもう通行無理なようです。
●ぶらいあんにーさん、ほんなことないですよ。自宅から散歩感覚で里山に分け入っていけるアニキの環境はキョーレツにうらやましいです。低山でもアルプスでも疾走感や躍動感や達成感、そして恍惚感は同じかもですね!

投稿: ロラおとこ | 2012/06/13 08:31

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