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2010/02/02

登場人物がおとこまえを予感させる小説は、

001
名前とかセリフがいかにも男前っぽい小説をぶつぶつ言いながら読むおいどんでごわす。

出張にいくので電車のお供に買ってみた。自転車ロードレースを知り倒してるヒトにも全然興味ないわ言うヒトにもそのレースの基本的な戦略とかチームの立場とか葛藤とかわりと判りやすく平滑に書いてあった。
できたらもうちょっと愛憎と肉欲と巨万の富をめぐる複雑な骨肉の争いとかそして由美かおるの入浴シーンに負けないあるいはそれ以上のお色気もあってその渦中に巻き込まれながらも主人公は自転車に情熱傾けてついにツールドフランスに出場するがアシストとしての役割を果たせず失意の帰国後うまい話にだまされて無一文になったあげく相談にいった先が萬田金融で金利はもちろん”十日で一割”・・・(キリないからあとはまたおいおい)。

一番最初に思ったことは「自転車ロードレースをテーマにした小説を書くのは大変そうだ」という点。有る程度リアルに書かないとダメやし、掘下げすぎたらスペック重視のカタログになってしまうしで。それと下書きする段階での取材力がちょっと甘いかなと。この本が出るずっと以前に見た自転車雑誌の記事の一文であったり自転車漫画の1シーンであったりするのと酷似する場面もあったので、ああこのヒトも同じ本読んで「よっしゃ、ここ、使えるわ!」と考えた、、、とか。

大阪近辺の地名が出てくるので親近感湧くゆう感想も聞いたけど、自分は違うな。いくら男前でも明峰”暗峠”を登るトレーニングの様子が寡黙すぎる。暗峠はそんな地味に黙々とトレーニングできるような甘い斜度ではないのだから。普通は多分こんなカンジで⇒

「あかんて!こんな坂、ありえへんて!」
「前輪浮くって! ちょーやばいって! 前から軽トラ来たし!止まるし!足つくし!おっさんなんかわめくし!」
(キリないからあとはまたおいおい)。

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コメント

軟弱なおいどんは漫画を持ってます。
漫画ばっかりでごわす。

投稿: uechicchi | 2010/02/02 12:49

●uechicchiあにき、漫画でもなんでもおっけいなのです。けれど前評判高かったわりにはちょっと話しが薄いかなぁというのが率直なとこですわ。自転車小説って難しいのでしょうね。

投稿: ローラーおとこ | 2010/02/02 17:20

車と歩きで何度も暗峠いってますが、自転車で行ったら
間違いなくアニキの説明どおりになるでしょうね。
あの峠は寡黙に登れんでしょう。「うわぁ~」とか「ギャァ~」とか擬音まぜまぜで(笑)

投稿: さかじい | 2010/02/02 18:06

骨肉、血の滴り落ちるテイストな生々しい物語、
手に取れるように同感できる、生々しい描写、
そんな小説、好きです。

投稿: kiyo_g | 2010/02/02 23:09

●さかじいあにき、暗峠は自転車なしでサイクリングに行きたい場所ですぐびぐび。
●kiyo_gあにき、宮本輝あにきの小説だと、読んでる最中にめちゃめちゃ感情移入できるんですよね。見たことない景色も鮮明に脳裏に浮かびます。小説の持つ力って凄いわ~。

投稿: ローラーおとこ | 2010/02/03 08:52

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