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2009/05/11

またいつか逢いましょう

日曜の朝、祖母が他界しました。医師の診断書には「95歳~老衰」の文字が。

思い出せないぐらい遥か昔、つまり幼児のころに親戚のに出たというか邪魔をしにいった以来、つまり人生で自分が認識する初めての「葬儀」でした。しかもなぜか「喪主」。
祖父は戦死ですし、親父だったひとはどこでどうなったのかよく知りませんし、実質、人間が”灰”になってちいさな入れ物に収まるまでの過程を見たのはよい経験になりました。

日曜の朝に死亡が確認され、それから親戚に知らせが回ったらしいけど、みんな遠くに住んでいたりそれぞれ事情があってすぐに出動できなかったりして、結局苗字を継いでてしかも男だという理由だけで喪主に選ばれてしまった。何をするのか全く知らんままに葬祭場へ行ったらまずお通夜スタート。次に言われたミッションは「朝まで仏さんの傍に居ること」。しかも「ソロ」で。サントリー山崎工場の近くに葬祭場があって、しかも新幹線と阪急電車のガード下というむちゃむちゃの場所。ま夜中まで電車の音ががんがんするわ線香は絶やしたらアカン言われるわ、テレビ見てたら後ろの棺桶気になるわも~誰でもええから助けれくれ状態の一夜。
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なんとか寝ようとおもって、近所のコンビニでガソリン仕入れる。この命令をうちのオカンは「大丈夫や、死体は動かんから・・・」これを聞いた叔母(おかんの妹)は「死体ちゃう!遺体や!」と横からちゃちゃ入れるし、、、。

結局一睡もできず翌日の葬儀スタート。

実はばあちゃんとは近所に住んでいながいつも自分のことを優先してしまい、あまり会いにいったことがないのと、深川生まれで変にプライドの高い人でもあり、とうとう亡くなるまで60年近く住んでいながら、大阪弁をしゃべらなかったり、「はぁ~東京はよかったわ~」が口癖なのもあって、あまり好きじゃなかった。戦時中のいろいろな事情で東京から大阪に越してきたことを生涯「都落ち」だと情けなく思っていたんだろうな。

けれども、認知症が始まったり、いろいろなことが自分の力でできなくなったりを見ていると、妙なプライドとか意志とかは邪魔なだけで、やっぱり「日々感謝」が結局は自分もそして介護する人も少しでも嫌な思いをせんでも済むなぁとばあちゃんを見て思った。ああ、反面教師か。

棺桶にふたをするときも出棺のときも焼き場で炉のスイツチを押すときもとうとう泣くことはなかった。最後まで介護した叔母だけが絶えず号泣してたけど、おかんはそれを見てちょっと困ったような顔してたし。

でも、自分にとって「あんまし好きちゃうなぁ」と言える人でも、そのひとがおったからこそ今の自分が存在しているのは紛れもない事実。亡くなった人のことをいろいろ言うのはよそう。おもちゃを買ってもらったり、デパートの屋上につれていってくれたり楽しい思い出もたくさんあるし、あの世はたぶん東京も大阪も無いから、こんどこそお高くとまらずいろいろな仏さんと仲良くしてな。

ばあちゃん、またいつか逢いましょう。

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コメント

それはあっけないというか、儚いものなのですが、
いくつかの生死と立ち会ってみまして、
色んな意味で、脈々と続く命にありがとうという結論に達しました。

この先ジブンだって、どんな最期を迎えるのか想像もつきませんが、
その時まで生き抜くでありますよ。

投稿: kiyo_g | 2009/05/11 20:31

アニキ、謹んでお悔やみ申し上げます。
95歳、激動の時代を生き抜いて来られたのですな。
大往生ですやん。

我々も…与えられた命の限り!頑張りましょうぜぃ。

投稿: bfz | 2009/05/11 21:48

謹んでお悔やみ申し上げます。
大正・昭和・平成といろんな経験をしてきたんでしょうね。

それに比べれば、ワタシらはまだ折り返し点。
これからも毎日を楽しみましょう。

投稿: KAZZ | 2009/05/11 22:34

アニキ、謹んでお悔やみ申し上げます。
アニキもまた、喪主の大役、お疲れ様でした。
ボクらも大往生できるよう、健康にだけは”ある程度”は気をつけたいモノですね。

投稿: なかじん。 | 2009/05/12 00:48

ご冥福をお祈りいたします。

投稿: DANGER | 2009/05/12 11:56

大往生やったんですな。
寂しくなりますが、お世話されてた方たちにとってはちょっと肩の荷が下りたようなお気持ちかも知れないですね。
お悔やみ申し上げます。

投稿: さかじい | 2009/05/12 12:58

ご愁傷様です。

他の方も書かれていますが、95歳といったら大往生ですね。
いい死に方をなされたのだと思います。

ご冥福をお祈りいたします。

投稿: おおみ | 2009/05/12 13:55

●kiyo_gあにきありがとうございます。命の繋がりというのを今回の件で初めて意識しました。まだまだ知らんことがありますわ~。
●bfzあにきありがとうございます。「介護」全盛の今ですが、自力でなんとかやっていけるようにがんばってみたいものです。健康第一。
●KAZZあにきありがとうございます。毎日楽しく暮らすことが親孝行・先祖孝行になるんだろうなぁと思い始めました。「気楽」じゃないとこが難しいですけどね。
●なかじんあにきありがとうございます。大往生を今回まじかに見まして、それにはほんとうにたくさんのひとの支えとか愛情とかあるなぁと感じました。自分もそおいうのを受ける資格ができるように「厭味なジジィ」にならんように気をつけたいです(笑

投稿: ローラーおとこ | 2009/05/12 20:29

●DANGERさんありがとうございます。今頃あの世で楽しくやってることでしょう!
●さかじいあにき、介護したヒトの苦労をおもうと、正直「ばんばんざい」なんですよね~。いろいろありますわ。
●おおみさんありがとうございます。死ぬ直前まで自力で活動できていればよかったのですが、いろいろ問題多しですわ。高齢化社会、ピンチ!!!

投稿: ローラーおとこ | 2009/05/12 20:32

ご愁傷様です。
そして、お疲れ様でした。

私の祖母は6歳の時に亡くなり、大変可愛がってもらったらしいのですが微かな記憶しかないです。喪主まで務められたアニキは羨ましいと思います。

ご冥福をお祈りいたします。

投稿: マック | 2009/05/12 21:38

●マックあにきありがとうございます。今回の一件、思いでは時間の経過とともに穏やかに・美しくなっていけばいいなと思いました。あっ、別に祖母の事が嫌いだったわけではないんですけどね。

投稿: ローラーおとこ | 2009/05/13 09:42

>妙なプライドとか意志とかは邪魔なだけで、やっぱり「日々感謝」が結局は自分もそして介護する人も少しでも嫌な思いをせんでも済むなぁとばあちゃんを見て思った。ああ、反面教師か。

大病院に通院していて、様々な患者さんを見ていると、同様のことを実感します。プライドが先立って権利ばかり主張する人には、感謝の心は乏しいように思えます。

ホント、高齢化社会はピンチというか、改善される見込みはあるのでしょうかね??

投稿: おおみ | 2009/05/13 09:45

●おおみさん、全ての高齢者が自分本位だとは思いませんが、やはり激動の時代を生き抜いてこられた方々は、それぞれに自信というか自負があるんでしょうかねぇ。
ともあれ、われわれは感謝しながら成仏できますように(笑。

投稿: ローラーおとこ | 2009/05/13 18:02

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