20日の土曜日が、青春18切符の使用期限最終日。行き先は和歌山のマリーナシティ。「なんか知らんけど、温泉があって、豊富な魚介類を安価で満喫できる・マグロの解体ショーはサゾかしダイナミックに違いない。中トロの切り身とか、オーディエンスめがけてバシバシ飛んで来るに違いない!」そんなイメージで行き先を決めたみたい(byローラー妻)。
早速近所のJR西九条駅からスタート。ローラー一家・メンバー全員いつもどおり”鼻の穴ぱこぱこ”膨らませて環状線に乗車。高まる期待で乗換えの天王寺駅着。現地で慌てないように、ここらで一発(といわず二発ほど)ビイル飲んで景気つけておくかとキオスク探し。すると駅アナウンスが「信号機故障でダダ遅れ」を連呼してるのが聞こえたし。ああ、なんかよくありがちな「波乱の幕開け」か。乗車時間が長くなると命取りだから、ビイル我慢。トイレの無い車両で封じ込められたら「地獄の旅」やし。
心配したほどの遅れもなくて和歌山駅着。ホームに駅ソバ見つけたからダッシュで。掛蕎麦320円と熱燗のセットを一発行った。食道に染み渡る酒の”モヒャモヒャ感”でやっと旅を実感したよ。気持ちにソコソコの”隙”を作らないと、旅の不条理に出くわした時とかドンマイドンマイと優しく受け流せないから。

フラフラと紀勢本線(?)に乗り換えて目指す「海南駅」で生まれて初めて降りた。
時間は午後2を少しまわったあたり。なのに駅前の閑散とした空気はいったいなんだ?やってきた市バス(?)の乗客は、われわれ三人だけやし。ああ不安。さらに言うと不安的中。現場は駅前と同レベルの閑散度。ヨーロッパの町並みを再現したテーマパークはあんまし人がいなくて廃墟っぽい。なるべくそっちを見ないようにして、まず温泉。入浴料金800円。やや塩辛いお湯はまずまずのレベル。露天から見える和歌山湾の景色もまずまず。そこへ慰安旅行の途中に立ち寄った風情のおっさんが二人。二人の会話が次のとおり。
おっさんA「ここの湯、沸かしてるかな?」
おっさんB「いや違うやろ、最近流行ってる、ほら、あれや、え~っと”源泉たれながし”!」
おっさんA「ああ、源泉たれながしか!」
おっさんB「そや、源泉たれながし」
おっさん、ひつこい。
”たれながし”に浸かってるとおもうと、急いで風呂からあがりたくなった。
「黒潮市場」突入。”解体ショー”は既に終わったようで、ステージの上には巨大な白いまな板が「ペロン」と置いてあったダケ。中トロが飛び交ったのかどうかワカランけど、ともかく跡形も無い。なんか怪しい。閑散さは負けず劣らず。しょうがないから生ビイル500円を一発。飲んだ瞬間イナズマが全身を貫く「これはビイル、、、ちゃう」。

「旅行」には、夢と希望があるけれど、「旅」に不条理はつきものなのだ。そこに行かないと判らないヨロコビやカナシミを見つけに、また行きたい。
運動:家事労働のみ
飲酒:熱燗×2、淡麗350ml×1、なんかよくワカラン酒×1
地元に戻って、近所の居酒屋に入り、ブリ大根をアテにして呉春(ちょっと高いほう)を飲んだ。
やっと出たよ「うははのは」が。
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