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2006/08/21

旅先で見た自転車

(上司はまだ全員夏休み中。だから書く。)
別府市内で銭湯に行った時、自分と”同じカタチの日焼け”青年が湯船に漬かってた。雰囲気から地元の人では無い。暫くしてのぼせた顔を冷やそうかと銭湯の窓を開けたら、さっきの青年がそこに立ってた。思ったとおり、自転車に4つのバックを付けて準備中。
「どっからきたん?」
「はぁ、神奈川県の町田というトコからです。」
「偉い遠いな。走って(全部自転車で)きたんか?」
「いえ、あの、松山まで電車で、、、」
「ああ、輪行か。」

大阪弁の坊主のおっさんが、いきなり”輪行”という言葉を口にしたのが以外だったみたい。目がキョトンとしてるし。心配せんでもカツあげちゃうからね。ローラー男は楽しい家族旅行を満喫中ですけども、実は君のような「旅の不安が瞳に一杯でコボレ落ちそう」なのがごっつ羨ましいダケやからね。今でも九州のどっかを走ってるか?

雨の高千穂・道の駅で。
昼飯を食ってしょんべんに行こうとしたら、便所脇に4台の自転車があった。これもそれぞれ4つづつのバッグとか鍋、やかんが括りつけてあった。用を済ませて観光地図を貰いに窓口に行くと、自転車の持ち主青年(推定年齢18歳)が、どうも宿探しの交渉中みたい。
「一泊朝食付きで1万6千円からありますよ~」
「い、いちまん、ろくせん、、、えん、、、ですか、、、」
「でも町から民間に営業委託されてから、すっごいサービスいいし、お部屋も綺麗なんですよぉ~」
「はぁ、、、お部屋が綺麗、、、」
「よかったら、また連絡しなさいね。いいお宿探してあげるから~」

観光課のおばはん、それはあまりに酷。見たら一発で分かるやろ!?彼らが”1万6千円の綺麗なお部屋”に泊まりたいかどうか位。雨のやむ気配が無い中、4人はぞろぞろ重たそうな動作で出発していった。それでええ。それでええねん。それこそが「旅行」とちがう”旅なのだ”。その後「天岩戸」神社を見学したあと、同じ坂道をさっきの4人がヨタヨタ登ってくるのが見えた。
容易く宿が見つからんことを祈るぜ。そのかわり、無料で雨露しのげる大きな軒下とか屋根、どうかうまいこと見つかりますように、ハンドル握りながら、祈ったから。通過するとき、ちょっとダケアクセル緩めながら、祈ったから。今日はエエ天気のはずやね。大丈夫、大丈夫。

横殴りの雨と深い霧、恐らく体感気温は10度前後だったと思う「阿蘇・草千里」。
5人組みのサイクリスト。うち2人は女子。どこかの大学のサークルかな?そんな雰囲気のグループ。カッパは着てるけど、全然役に立ってないカンジ。あまりに劣悪なサイクリング環境やし。でもな、その時のローラー男の気持ちは「俺様も仲間に入れとくれぇ!」とダッシュして行って、一緒に暴風雨に身をさらしたかったよ。だって君ら、あの雨の中全員キャーキャー言うて「わろてた(笑って)やんか」。分かる!断固分かるぞ、その気持ち!旅の理不尽、旅の困難はどこにでも落ちてるケド、拾える時代はごく僅か。そのクセどこにも売って無いからな。とくに今の自分なんかとうて拾え無いし。若い時の(旅の)苦労、カムバックアゲインなのか?なのだ!

そうか、こうしてココロの中にくすぶるモノがある日突然、バクハツするんか!?そして、リヤカー引っ張ったり、ヨット乗ったり、イカダ造ったりして地球の果てまで行ってしまうのか、、、。
なんか分かったようなワカランような、「分かったらアカンような」。

彼ら(彼女ら)以外にも、いっぱい自転車旅を見た。みんな今でも元気にペダル漕いでるかな?彼らがオッサンになっても、おばはんになっても、忘れられないくらいに、幸せな旅の困難が降り注ぎますように。


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コメント

羨ましいですよね。国道9号線も、自転車旅行野郎がいっぱいでした。自動車専用道路を間違えて走っていたMTBはどうなったのでしょうか?
自分は、若い頃自転車の楽しみを知らなかったので、原付バイクで友人二人で野宿数日の旅しか経験ないんですけど、雨の軒下や、ゴミ袋の簡易雨具、中型バイクにあいさつしても誰もあいさつ返してくれなかった事など、いっぱい覚えています。楽しかった。
先日、自転車世界1周男の待井さんとおっしゃる方とお会いできましたが、凄く貴重な経験だったそうです。
子供が遊んでくれなくなったら、1泊くらいですが、家内をほっておいて、行ってやる!って思ってます。

投稿: みーこ | 2006/08/21 16:41

なんだか昔を思い出してしまいモニターが見えない・・
青春18きっぷを握り締め、各地でいろんな人たちに
お世話になり、一期一会を惜しんだあの頃・・
もうあんな「旅」はできないと思うと、自転車や列車で
荷物を目いっぱい抱えて旅をしてる人をみると
心底応援したくなりますね。

投稿: よし | 2006/08/21 18:18

ええ話ですね。冬の間、あれだけ待望していた夏ももうすぐ終わりますね。。

投稿: kiyoshi | 2006/08/21 18:46

わかる、わかります。旅と旅行の大きな違い。自分も小さな小さなバクハツですが最近は一人山にむかうのが楽しくてしょうがないです。

投稿: ねりうめだ | 2006/08/22 01:22

●みーこさん、件のMTBはいまごろいずいこ(笑)???
私も同じくいつか一人で「行ってやる」を企んでます。
しかしおっさんに過酷な旅ができるか不安です。とほほ。
●よしさん、実は自分でもこの記事を書きながら懐かしくて、ちょっとダケ泣きそうになりましたわ。今じゃ、別の「大きな荷物」を抱えながら、日々暮らしてますけど(笑)。
●kiyosiさん、夏の終わりと旅の終わりはいつも寂しいですわ。(乗鞍楽しまれますように)
●ねりうめだアニキ、山行お疲れ様です。「一人バクハツ」は魂が浄化されますでしょうね。ビバ山。

投稿: ロ・おとこ | 2006/08/22 09:33

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