2016/08/29

明神岳東稜の偵察

土曜の朝、ふつーに起きてふつーに家事をこなし、車にガソリン入れて出発。
走行距離15万キロ・内装ぼろぼろの我が家の車はこの日もゼッコーチョーの走り。マフラーが錆びて二回脱落は伊達じゃないぜ。

天気が回復すれば途中に見える山に登るという恐るべきグダグダ計画。

しかし、、、中央アルプス・恵那山は雲の中。木曽駒ケ岳も雲の中。高速から遥か彼方に見える南アルプスなど論外。八ヶ岳も同じく。平地は晴れているのに高層がまったくダメ。

とりあえず行先は
Ekikaisatu
松本駅。ココロの片隅にやはり青春18行きたかったなという名残があった模様。相変わらずザック背負った人が改札に溢れてた。さすがに台風来てるし、この時間(15時すぎ)から山に行くカンジの人はいなかった。
けど、なんちゅうか「北アルプスの玄関口」に居るただそれだけで気持ちがスーっとなるから夫婦そろって

重度の好山病。

それにここまで来たらもう
Sobanomise
まいどの立ち食い蕎麦に行くしかあるまい。

Soba
まともな十割・500円の立ち食い、凄いよなぁ。

ここで行先を検討。そうだ、乗鞍でサイクリングイベントあるから近くまで行ってみる?ってことに。それと国道158号線を奥飛騨まで行くのも楽しそう。

Shimashimaeki
島々の旧駅舎もおさえとく。こっから徳本峠越えて上高地に歩いて行く日も来るんだろうか、、、、。

で、いくつかの水力発電・ダムを超えて走ると、見覚えのある「乗鞍高原」方面への標識。
呑み過ぎてDNSだったり荒天で中止になったり自分が思うほどタイムが伸びずにガッカリしたり、レース自体にはロクな思い出が無いけれど、まぎれもなくあの頃は自転車趣味を中心に暮らしていたなと思い出す。
雨脚も強くて結局乗鞍には行かず、平湯へ。

5年ほど前に泊まった宿をネットで予約して再訪。
以前は確か素朴な目立たない温かみのある古民家の宿だったのに、なぜかおかみさんはじめ従業員の人たちがギラついているように感じた。なにより、枕に男性用整髪料のニホイがして、、、ああもう次は無いなと。

日曜日:
青空で目が覚める。こんなことなら前夜から山に入っておけばよかった、、、、とは全く思わず。結果論にイミは無いだろう、このあとどうやって楽しむか。

乗鞍までバスに乗って応援は間に合いそうもない。会いたい自転車アニキたちは沢山いたけど。

Kapabashi
二週間前に下山したばかりの河童橋にふたたび。

二人とも、サンダルばきに手ぶらという誰が見ても山なめてる?って恰好で明神まで散歩した。
目的は
Hyoutann
明神岳東稜の偵察。遠くの稜線まで登ると奥穂のギザギザが見えるらしい。そこから左にトラバースして明神岳の頂上か、、、、見るからにボロボロな斜面。怖そう。


Hodaka
皇太子ご一家と出会った場所を通過して戻ってきてもう一度振り返ると、穂高劇場に白い緞帳が下りてきた。
魂、あそこに置きっぱなしだ。おとなしく自転車乗ってれば好山病なんかにならなかったのにな。

また仕事、がんばろ。


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青春18キップを考えた

自分だけでなく、小池さんも先週のウィークデーは(仕事で)酷い事ばっかりだったらしい。こうなったらもう何が何でも週末はワレを忘れて遊ぶしかないよな・ひきこもってダラダラ飲むのだけはよそうぜと意見が一致し、帰宅途中に点在している金券ショップの前に集合。

久しぶりに青春18の旅に行く?ってことで。

過去サイテーの(旅情がまったくないというイミで)山陽本線の旅を引き合いに出し、片や過去サイコー(車窓の景色、車両の雰囲気、途中駅舎の佇まい、豊富な駅弁の種類)の大糸線と飯田線に近い感じの路線を検討。
予讃線と土讃線で高知へ行って”ひろめ市場”で鰹の藁焼き食べながら生中しばくというプランに。
さらに「金をケチらず一刻も早く都心部を抜ける」のが大人の青春18のキモだということを散々思い知ったので、
大阪~岡山間をひかりかこだまで、、、なんて店先でプラン練ってたら

想像以上の運賃かかるってわかってしまってガックシ。おまけに高知市内のビジホがどこも満室。テント背負っていくかお遍路宿探すかという切羽詰まったとこまで考えてるうちに、「今回はもしかしたら青春18に縁が無いのかも」と思い出す。そもそも自称”時刻表鉄子”である小池さんにはあまりに時間が無さすぎた。


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2016/08/26

働き方

朝7時にオフィスに出勤して終電ちょっと前の電車で帰宅して乱雑に家事をこなして数時間寝てまた朝7時に出勤するという毎日。

外部監査対応とか社内のセキュリティインシデント対応とか、主体的な労働以外の比重がおもたすぎ。
そんなのに工数さきたくないのにな、、、。

愚痴でした。

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2016/08/22

好山病と熱中症

高温注意報が出ているのにくっそ暑い六甲山に登るのまき。

土曜日は家事をこなしたダケであとは終日エアコンの中でひきこもり。缶酎ハイの空き缶とやすもんの冷酒の空き瓶がどんどん堆積してゆく活動。中学か高校生のときに読んだ星新一の小説で、猛暑の続く砂漠の中にドームを作ってそのなかを極寒にしてそこに家を建てて部屋の中の暖炉で汗をかきながらアイスクリームを食べるという話を酔っ払いながら思い出した。

で、六甲の話。
去年の8月、霊峰・白山に登る途中酷い熱中症になり登山道脇に倒れ込んだ苦い経験から(症状は激しい下痢と脱力、眩暈)、炎天下の運動前には必ず塩気の多いモノを食べることに。
JR尼崎駅の構内にある蕎麦屋で「朝定食(320円)」をがっつりイッとく。いつもならこれで有馬までたどり着けるのだが、

出だしから玉の汗。全身の汗腺が限界まで開ので、ともかく持っているお茶をどんどん補給。
同行の小池さんなど肩でゼイゼイ息してるし。ほんの一週間前、16キロ背負って大キレット越えた馬力はどこへやら、、、。気遣うつもりでゆっくり歩調あわせてたら今度はこっちの体調がおかしくなってきた。軽い眩暈と脱力感。腹へってんのかな?朝定食食った油断から、行動食持ってこなかった。唯一持っているものはエネルギーゼリー一個。

お茶だけで騙し騙しなんとか頂上へ。
A1
この前買った、コダックのウェラブルカメラ。高角(?)レンズなんで、センターラインがゆがんでる。けど、結構画質綺麗。

日陰でしばらく動けない状態。

なんとか到着した有馬でビイル飲んで高速バスの冷房で生き返る。
もうそろそろ夏、ちょっといらんかも、、、、。

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2016/08/17

ミシュラン

朝の支度をしながらダイジェストでオリンピックを楽しむ派。
(冬季の)フィギアスケートと体操は、やってる事が凄すぎて凄さがいまひとつ分からん。どっちも何回転してんのか何回ひねってんのかまったく目視できない点が共通している。バドミントンの人は卓球やらせてもそこそこ上手いんではないだろうか。逆も同じく。シンクロナイズドスイミング、よく死人が出やんもんやと感心する。

今回の山の便所ミシュラン:
槍平小屋・・・殺人的匂い、男子個室一個はつらい
南岳小屋・・・ニオイは常識の範囲内。小屋泊まり+テント泊合わせて男子個室二個はつらい
北穂小屋・・・ニオイは常識の範囲内。個室は見てない
奥穂山荘・・・無臭、お見事。個室の数も満足。一番端の個室が水洗でびびった
岳沢小屋・・・ニオイは常識の範囲内。紙がびっくりの柔らかさ
※過去最悪の便所->白山(ぶつが溢れて尻に届きそうだった)

今回のテント場ミシュラン:
槍平・・・相変わらず石ぼこぼこ。静か。
南岳・・・石ぼこぼこ。風力発電の羽、うるさい
北穂・・・尋常じゃない(ほど凄い)ロケーション。トイレまで片道15分は、漏らす恐れあり
奥穂・・・狭い。大きいテントはまず張れない。けっこう賑やか
岳沢・・・狭い。トイレまで片道8分くらいだが段差多いから夜中は危険
※過去最悪のテント場->西穂高(小屋の酔っ払いがうるさい)

その他気づき:
・クライミット社の穴あきエアマットはやはり最高に使えた。アエボリウムが少ないので空気注入が楽。
 同じ理由で抜くときも畳むのもラクショー
・今回も背中のハイドレーションは持っていかなかった。このあたりは単なるこだわりと、残量を確認する
 手間が余計かな。水筒で十分。
・ガス缶は中型のを1個でぎりぎりセーフ。もうちょっと気温低かったら足りてなかったかも。
・硬質ポリプロピレンのタッパが途中で割れた。無理やり詰め込むような登山には向かない。
・棒ラーメンがあまり好きじゃない
・早ゆでパスタは二度とゴメンだ
・フランスパンのでかいバケットはいつでも食べられて便利。汚れた食器を拭いてそのまま口へ
・スリングとカラビナをザックにぶら下げている人がいたけど、何に使うんだろう?
 ビレイポイント作るより危険地帯は早く抜けたほうが安全。重たいだけ。
・靴下以外の着替え一切持たなくて正解
・奥穂山荘でゴミが捨てられるのは驚き&ありがたい
・槍平小屋のビイルは生ぬるい

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2016/08/16

下山して、お盆する

山の余韻を引きづりながら下界(上高地)に降り立つと、フツーのビイルがフツーの値段で売っていた(当たり前)。

A1
あいかわらずキリンとアサヒに席巻されてる。サッポロの入り込む余地はないのか~?
ともかく河童橋はヒトで溢れかえっていたのでバスターミナルに移動。小池さんと二人して生野菜、生野菜と呪文のように繰り返し、今まで行ったことのなかったターミナル二階の食堂へ。

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たった六日間、生野菜食わなかったダケなのに、トマトなど、砂場に水を撒くようなカンジで胃に沁み込んでゆく。
この野菜の下にはざる蕎麦があって、それも同じくしみ込んでいく。

体の浸透圧狂った?ってかんじでしみ込んでいく。美味しかったけど、夢中で食ったあとの感想は二人共通して「何を食ったか印象に残ってないけど、ともかくみずみずしい物体が喉を通過していったことは明らか」っていうこと。
ここでも生中を2杯しばいておく。

バスターミナルは山の日イベントで大混雑。急ぐ旅でもないので、

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さらにビイルを買って飲む、うとうとする、飲む、うとうとする、、、。
毎日時間に追われ、なにかに追われ暮らしているんだから、せめて山に抱かれている間はこーしてダメ人間になってもいいだろう。いや、こーあるベキだろう。酔っぱらって陽が落ちてそのまま最終バスが無くなったら、ここで眠って朝が来てもいいや。

~翌日の夕方には帰宅~
ひととおり片付け済ませて長男・長女業務開始。
ひさしぶりにおかんと夕食を囲んでいろいろ喋る。去年までは会話もチグハグであーこりゃマズイ事になったぞーと思ったけど、何故か?ふつうに戻っているのでホッとした。

翌日は小池さんの実家へ行って義母を囲んでいろいろ喋る。坊さんが来て法事する。などなど。

A8

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2016/08/15

山の日

8月11日(木)快晴
5:00に目覚めるが寝なおす。6:00に目が覚めるがさらに寝なおす。登山者の足音が多くなってきたのでようやく7:30にもそもそとテントから這い出す。

目の前に浮かぶ乗鞍岳におはようと心の中であいさつし、振り返って朝日に輝く穂高に昨日はありがとうと礼を言う。

随分軽くなった食糧袋の中からアルファ米を出してお湯で戻し、お茶づけを梅干しで流し込む。全身にまとわりつくアブの群れにももう慣れた。もう登らなくてもいいし休みはまだ続くので、このままここに居てもいいけど、さすがにちょっと体が臭い。小池さんの両腕・両足は岩角にぶつけた跡がDVのようだ。車を止めさせてくれている宿に恩義を返したいなと思い、奮発してその場で予約。

下山する寂しさともう怖いとこ行かなくていいんだという安堵で複雑な気持ちのまま、ゆっくり時間をかけて丁寧にテントをたたみ、荷物をパッキングして下界を目指す。

毎回計画立てて行けずじまいの”笠ケ岳”には悪いけど、今回も行けそうにない。
それにしても上高地までの道のりの遠いこと。

A2
魔界の終点(登山口)にようやく到着。そういえば対向する人が口ぐちに「上高地はイベントで凄い人出」だと言ってが、なるほど、登山衣装を着た警察官(?)に足止めされた。意味がよくわからずぼんやり突っ立っていたら

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見覚えのある家族ずれが現れた。小池さんが興奮して「xxxさぁ~ん!」と叫ぶと三人イッセイにこちらに向かって手を振ってくださった。(撮影や投稿については事前に従事の方に承諾済)
雅子さんの美しさが際立つ。愛子さんも可愛い。そして皇太子、、、、

とても小柄で気の優しそうな方に見えた。そんな小さな優しい人が今後日本の象徴として生きていかねばならず、自分のように不平不満を口にして山に逃げてはヘラヘラ笑ってるような者がノホホンとしていられるのは、もうしかしたらこーゆー人たちのお蔭かもしれないと思うと、なんでか知らんが

こみあげるものがあった。ええ歳したおっさんのくせに、今だ皇族という人たちをあまりよく知らない。
けど、この人は、この家族は、これからも応援しようと思う。これも何かの縁だし。

毎年思う。山は逃げないけど、山に行ける自分(の体力や家庭の事情)は確実に逃げていく。
今年もやっぱり魂置いてきてしまった。また取りに行かなきゃな。

いい山だったな。


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2016/08/13

まだ穂高

8月10日(水)

隣の巨大なドームテントの大学山岳部の声で目が覚める。

「せんぱい、もーすぐご来光っすよ!」
「どれどれ、、、、うぉーテントのファスナー噛んじまったよー、開かね~!!!!」
「せんぱい、早く早く!!!!」
「やべー俺の、、、ご来光、、、待ってくれぇ!!!」

「せんぱい、、、ご来光、もう朝日になっちゃんたんで」

「。。。。」

ってな会話を聞きながら、ご来光興味なし夫婦はシュラフの中で筋肉痛に悶絶中。

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風呂入りたいなー、パンツ履き替えたいなー、という視線を山に送る。未練がましく涸沢の方を覗きこむと、朝早くから続々と登ってくる行列が見えた。どーすっかなー、、、

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まだすいてるから行くか。
朝飯:フリーズドライの米を戻して梅干しと漬物でお茶づけ。雨水でお茶を2リットル作る。多いかな?と思ったが、最後はギリギリ。
標高のわりには肌着とTシャツだけで寒くないけど、標高高くて寝ている間も心拍が100くらいから落ちないので、あんまり疲れ取れてない。食料減ってんのに相変わらずザック重たい。諦めたり慣れたりも必要か。
奥穂高山荘発7:18

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奥穂高岳着8:11
平日(?)なのに沢山の人。めんどくさいからみんなまとめて小池さんの写真撮る。

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どこへ登っても槍を探すが、今回はずっと後ろから見ててくれたかな。

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振り返って、歩いてきた道のりがまさに山あり谷あり。けど、人生のほうがやっぱりかなりシンドイ。
けどさすがにこの山行中は仕事のコト全然考えたことなかった。真剣に遊ばないとやっぱりストレス解消なんてダメなんだろうな。

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一応、穂高のエースで4番の写真も。
大キレットの途中ですれ違った人いわく、朝にジャンダルムに寄って写真撮ってきたけどあっちのほうがよっぽど楽。こっちは長すぎる、、、だって。ちょっと安心。やっぱりテント背負っていくとこちゃう(年齢的にも体力的にも)なと。次行くとき(いつだ?)は小屋泊まりにして軽い荷物は絶対。

奥穂高山頂発8:36
”吊り尾根”ってこんなに怖かったかな?
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なんかもうどこもかしこも怖い。「怖い回路」壊れたかも。

腰痛も酷くて自転車競技もういいかなって思い始めて、なぜかハイキングから歩き始めて自転車のアニキたちに槍につれていってもらって魂震えて、、、そして一人でここ歩いたのが遠い昔のよう。
もう5年もたったんだ、早いな時間たつの。

記憶も随分曖昧になってたし、当時は怖い物知らずでズンズン歩いてたので「吊尾根」がこんなに怖いとこだと感じなかったんだが(この日は怖い怖い)。
A6
紀美子平着10:40
しかも5年前と全く同じく「前穂高岳をスルー」した。一昨日の南岳もテン場から数分の距離だったけど登らなかったし、ここも往復40分がんばれば登頂できたのに行かなかった。
自分も小池さんも大キレットから奥穂を歩いて、もう完全に燃え尽きていた。充実感でいっぱい。こんなだから、百名山ハンターにはなれない、なれなくてもいいや。登りたい山に登れたらそれで十分幸せ。

行動食として朝お湯で作っていったドライカレーを食べて岳沢小屋に向けて急降下開始。

A4
岳沢テント場着14:10

余裕見てかついでいったお茶2.5リットルがギリギリ。高度を下げるとどんどん気温が上がることを計算に入れていなかったのは失敗。さすがにこの時間だとテント場もよい物件が選び放題。当時一人で寝た場所も藪の中に発見。あのときは秋口だったので朝方の気温が5度くらいしかなく、寝袋の中でガタガタ震えたなぁ。

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安全地帯(?)に戻れた影響で、生々しい中をまず二人で三杯しばく(1杯800円)。二人なのに3つオーダーするのは、街で飲むときのクセが抜けないから。(おかわりに時間かかるとイライラするので)

A3
残った棒ラーメンに残った紅ショウガいれて博多ラーメンふうの晩飯。
あとは小屋のテラスで覚えているだけで、自分は缶酎ハイ×3、小池さんは一番搾り×3、それと白ワインのハーフボトル1本、日本酒のワンカップほか。飲んでも飲んでもしっこしたくならない。どんだけ渇いてたんだ?

それでも寝るのが勿体ないのでテント場の固い地面に寝転んでぼーっと空見てた。青いそらがいつのまにか群青色に変わって赤黒くなってもぼーっと見ていた。仕事のことなんて一ミリも思い出さなかった。このまま地面と一体化して石のひとつになってもいいかなって思ったが

寒くなったのでテントに戻って寝た。

やっぱり流星見られず。


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穂高うろうろ つづき

8月9日(火)晴れのちガス

小屋にトイレを借りに行ったら、泊まってる人たちの大半が大キレット方面に行くカンジ。なんせ口々に怖いわー、落ちひんかなー、死んだらどーしょーとか言ってる。ああ、みんな同じなんだ、けどそっちに広がる景色への魅力のほうが強いんだろう、意を決して出発していく。

テントに戻って雨水沸かしてどん兵衛のリフィルを朝飯に食べる。やっぱり沸点低くてあんま美味くない。

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6:38出発
すぐに暑くなるだろうと、化繊の肌着と化繊のTシャツ。上着はすぐに脱いだ。

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北穂高小屋見えてんのに遠いんだろうな、、、。

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最初はガンガンおりていく。このあと槍から縦走してくる人たちに追い抜かれるまでは、自分たちと目の前の4人組が、南岳からの最後尾。それにしても背中のザック重くて、自分も小池さんもブレーキかけるの必死。
足元は細かい石ころでザレザレ。

120
30分ほどザレザレ地面と格闘しながら振り返る。ああ、あんな怖いとこ降りてきたのか。最初にルート拓いた人は凄いなぁ。

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両手を離してのんびりできる場所が無いので、こんな写真とか。ガスにまかれたときは心強いペイントだろうな。

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お客さん6人をつれたガイドパーティーに追いつく。危険な場所にくると一人づつロープで確保しながら通過させているので時間かかってるとこ。ナイフリッジで待ってると飛騨側からの風が冷たくてちょっとつらい。

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長谷川ピークでも30分ほど待ち。あとからソロで来たおねーさんは、待たされてる時間の方が怖いって言ってたけど同じく。けども「怖くて夢中で超えた」っていう声が多い中、こうして待ってる間に谷底を覗きこんでウーンとうなったり、鳥はいいよな、怖いとこ歩かなくても飛んでいけるもんなとか思ったり、いろいろなコトが見えたり思えたりする待ち時間、けっこうよかった。

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長谷川ピークの核心部と呼ばれてるとこ。雷落ちたらしょっちゅう取り替える必要ありそう。

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ガスの中、ブロッケンで遊ぶ。このあとも”飛騨泣き”なんていう難所を通過して、登って、降りて、登って、降りて、もうげっぷが出るほど繰り返して。最後はまたザレザレの急登をぜいぜい言いながら登ると

129
10:50北穂高小屋。
4時間20分もかかった、、、けど早い遅いはどーでもよくてむしろ4時間20分もその場所に居られたことが幸せ。
※二人で、2リットルの水もって、残量約500ccくらい。腰をおろしてのんびり飲める場所もあるにはあるけど、やっぱり緊張で飲めなかったのが本音。

800円で小屋のカレーを食べる。
バーモントカレーの一番甘いヤツにそっくりの味と色。ごろっとしたジャガイモ入ってた。本格インドカレーとナンのセットがこんなとこで出てきても困るから、これはこれでいいのだ。

小池さんは食欲が出ないといって、行動食として持っていたアルファ米の”梅ごはん”を食ってた。
問題は、、、というかグダグダ計画はこっから。時間はまだ午前中だし、天候の崩れ予報も無い。ただ、パラダイス(涸沢テント場)はすぐ眼下に広がり、おでんと生ビイルセットが必ず待ってる。しかも道は比較的安全。ただし一度その甘い世界に慣れてしまったらもう再び登り返すことないだろう。
このまま奥穂高目指して縦走続けるにも、実は足が何度か攣りそうになったし、同じような怖いシーンに気持ちが切れないか心配。

おそらく自分ひとりなら確実に涸沢行って飲み倒すなとぼんやりしてたら小池さんが奥穂行って飲み倒すその意思は固く、、、。

北穂高小屋11:20発

132
このコースも大キレット同様、あんま余裕なく。

135
それどころか、大キレットよりこっちのほうが人口的な確保点や鎖が圧倒的に少な目。切れ落ちたトラバースの量も絶対こっちの方が多い。ザレ場も同様。ネットや雑誌では奥穂->槍 槍->奥穂 のどっちルートが楽(?)かという議論をちょいちょい見るが、自分は奥穂->槍は絶対ごめんだ。後続のヒトを巻き込んで落石起こすという変な自信あり。

奥穂高山荘着14:50
もう最後の涸沢岳を通過するころにはまともに足が踏ん張れず、なんどもころんだり。当然涸沢岳など寄ってる余裕はなく、ひたすら腹へった、喉かわいた、腹へった、喉かわいたとそればかり。おまけに小雨降ってきてああこんな終わり方もあるんだな、テント辛いのぉと思った瞬間。

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小屋で雨水をもらう。そのままフラフラと中に入ると小屋泊まりの人たちが楽しそうに談笑してた。テントからアテを持ってきてたのでそれを食べながら一番搾り(北アルプスは一番搾りが多い)と缶酎ハイを連発でしばきつつ、隣合わせたおっちゃんといろいろ談笑。小池さんは一番搾り数本と白ワインで。この日の小屋は布団一枚に一人確保できた模様。

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自宅に帰ってさらにガソリン補給。晩飯はあんかけフライ麺。三日間ザックの底で押しつぶされたフライ麺は原型をとどめることなく、粉砕麺に。
なかなか寝ずに夜更かしして野太い声で話す韓国の若者二人組に、回りのテントがイライラしてるのが伝わる。
いろいろあったけど、長い一日だったな。

夜中に沢山星が流れていたようだが、流星の行方が気になりながらも両足が攣って動けず。

177

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2016/08/12

穂高うろうろ

8月12日(金)夕方帰宅。七日間(?)の山の記録をいろいろ。

当初立てた計画は”笠ケ岳に登って稜線伝いに西鎌尾根、槍の肩、北穂高。その先はまぁ天気と気分次第”という「そんなええ加減でええのん?」という意気込みで。柔軟性があるといえばかっちょええけど、山なめてる?と言えなくもない。

そんなだから
8月6日(土)
新穂高の登山者用無料Pがとんでもなく満車という事態にいきなり出鼻をくじかれてしまい
011
平湯の激安民宿に転がり込むという波乱の幕開け。いつもの素泊まり。

おまけに
007
近所の酒屋の軒先で飲み始める。温泉卵一個50円。最近人気が出てきたようで、出来上がるまでけっこう待った。山の方向性について軽く議論のちTVでドラマとか見ててきとーに消灯。

8月7日(日)快晴
宿でふつーに朝飯食ってTV見て、連泊したくなる誘惑を断ち切り、本当は平湯にある1,000えん/日の駐車場に預けねばならんのだが、おかみさんが謎の夫婦を不憫に思ったのか、軒先あいてるから置いてもいいよと親切に言ってくださったので、断ったら失礼だろうと思ってずーずーしく甘える。これ、けっこうでかい。

平湯バスターミナル8:40発。この時点で、”笠ケ岳登って、、、”のプラン消える。新穂高ロープウェイのとこで行先のけっこううやむやな登山届け書いて(ほんま、あきません)9:40スタート。

015
行くつもりのない笠ケ岳がまぶしい。

018
途中の昼飯は、クロワッサンにきゅうりと魚肉ソウセイジとマヨネイズ挟んで。
穂高平小屋着10:33 発10:38
白出沢出合着11:24 発11:34(水場できてた)
滝谷避難小屋着13:15 発13:21

025
調子の上がらんまま槍平小屋着14:35.
※一番搾りとスーパーなドライしかなかった。缶酎ハイ好きには要注意。

028
アブみたいな虫凄い。全身にまとわりついて、どうも塩分をなめている様子。
※刺したりしないので気にしないこと。

030
以前と変わらず、美しい沢の水が豊富(無料)。だがしかし、今にも倒壊しそうなトイレが新築されていた。
※男子は個室×1、小×1 女子は個室×2

この新築のトイレが「自分史上さいこーにエグイ」便所。個室に入った瞬間、涙ぼろぼろあふれる。換気扇が無いのだ。窓が開かないのだ。すべて人間が吸収するしかないシステム。
黒部の「スゴ乗越小屋」の倒壊しそうなトイレの方が100倍マシ。使用するにあたり、水中メガネいると思う。

031
晩飯は棒ラーメンと乾燥野菜に魚肉ソウセイジ。あと、生のトマト。
夜中にしし座流星群がばんばん飛んだらしいが、寒いのと面倒くさいのとでテント出られず。

8月8日(月)快晴
朝飯:早ゆで1分パスタにフリーズドライスウプ。早ゆでパスタは激まず
自宅ラボで実験したときは満足ゆく味だったのに、標高があがると、小麦の塊を食べている感じで飲みこむのに必死。二度と食いたくない。

槍平小屋発6:37 鬱蒼とした森の中をしばらく行く。熊さん、もうちょっと寝ててねー。
034


行動食休憩8:42と9:40と10:59の三回。
これは、朝出るときにアルファ米を水でもどしておいて、休憩したときにちらし寿司のモトを投入して食べるというもの。酢が効いててけっこううまい。

050
けっこう絵になる道もあったり。

051
雷鳥の親子がいたり。実は我が家は雷鳥に出会うと天気が崩れるという。なのであまり会いたくない生き物。

056
ヤベ、午前中やのに早くも雲上がってきた。標高高いとこ久しぶりなんで、息苦しくてペースがたおち。


057
南岳小屋着11:30 こんなこと書くとアレだけど、このルートは登りも下りもあんまり特色がない。けど、小屋番の人たちが一生懸命整備してるから感謝せねばな。

060
やっと宇宙に近づいてきた。

南岳小屋は槍から穂高に縦走するひとの通過点っぽいのであんまりテント泊する人いないのかな。

081
オンリーワン。

夕方には6建ほどになったけどね。

086
昼飯:いつものピーマン肉詰め(コンビイフ)。あと一番搾りを何本か。ここは缶酎ハイ売ってた。
※雨水は1リットル200円。

063
大キレットをのぞき見。
南岳から槍行く?って相談はしなかった。槍はまぁまた行くこともあるだろうしこっから上高地に降りるってことも無いし、消去法で行くと

067
明日はこっちしかないんだろうなとちょっと諦め(どきどき)モード。

076
そんな大キレットの恐ろしさをローラー娘にLineする小池さん。
スマホうらやましいな。かおっかな、、、。

091
なんとなく登山靴を見てたら随分ぼろぼろ。これでも2回張り替えたのに、歩き方下手なんだろう。
大キレットの最中にソール剥がれたらという悪夢を払しょく。

101
テントの中が暑い暑いと言いながら、足出して昼寝するひと。

110
北アルプスなんとか清酒500円。ちょっと甘すぎて最後まで飲めなかった。
晩飯:アルファ米とフリーズドライのカレー、フリーズドライの味噌汁。雨水で作ったお茶が3リットル。

夜中に随分風が吹いてテントが揺れたが、GWの蝶ケ岳でひどい目にあったので、揺れるテントにも全く気にならなかった。それより、風力発電のプロペラが一晩中うるさくて大変。外トイレは修理中だったので、小屋の中トイレが使えた。ニホイは許容範囲。ただし、

山小屋のトイレはタンクがカートリッジになっていて、うんことしっこ以外は入れちゃいけないことになってる。
拭いた紙は、横に置いてあるゴミ箱に入れる。足で踏んだら蓋がぱかぱかあく、あれね。
和式便所に座っていながらどうやってこれを足で踏んで蓋をあけたらいいのか随分悩んだ。

夜中、筋肉痛でなんども目が覚める。
流星はあいかわらず寒くて見ず。明日の大キレット、どーなるんだろう。落ちたら死ぬのかな。
そんなこと思いながらうとうと。


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